キットレンズは描写がいまいち。
そう思っている方が多いのではないでしょうか?
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3は、そんなキットレンズの常識を覆す一本です。
絞り開放からシャープな描写。
「これは本当にキットレンズなのか?」と疑うほどです。
私はソニー純正の30万円超えのレンズFE 24-70mm F2.8 GM IIも愛用しています。
そんな私でも、本レンズの描写力に大きな不満はありません。
もちろん重箱の隅をつつけば、描写力の違いはあるものの、実使用においては気づかないレベルです。
ズームレンジが短い、大きなボケは得られないなどの欠点もあります。
しかし、200gを切る質量でありながら、これだけの描写力を実現している事実。
小さなレンズ、たとえキットレンズであっても手を抜かない、ニコンの本気が伝わるレンズに仕上がっています。
キットレンズの最高峰「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」のレビューを作例を交えながら紹介していきます。
どんなレンズ?
- 絞り開放からシャープ。「本当にキットレンズ?」と疑う描写力
- 200gを切る軽さ(195g)で、持ち出しが苦にならない
- 静かで速いAF。動き回る子供にもしっかり追従
- ズーム域とボケは控えめ。そのぶんを描写と軽さに振った一本
こんな貴方におすすめ
- フルサイズの画質を、いつも気軽に楽しみたい方
- 軽さと写りを両立させたい方
スペック比較
レビューに入る前に、NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のスペックをサラッと頭に入れておきましょう。
ニコン純正で人気の標準ズームレンズとの比較表を作成しました。
| 項目 | NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3 | NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1 | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S |
|---|---|---|---|
| 焦点距離 | 24-50mm | 24-105mm | 24-120mm |
| ズーム倍率 | 約2.1倍 | 約4.4倍 | 5倍 |
| 開放F値(広角側 24mm) | f/4 | f/4 | f/4 |
| 開放F値(望遠側) | f/6.3(50mm) | f/7.1(105mm) | f/4(120mm・全域一定) |
| 最大撮影倍率 | 0.17倍(50mm) | 0.5倍(70-105mm) | 0.39倍(120mm) |
| レンズの長さ | 約51mm | 約106.5mm | 約118mm |
| 質量 | 約195g | 約350g | 約630g |
| フィルター径 | 52mm | 67mm | 77mm |
| 価格 | 約4.8万円 | 約8.1万円 | 約13.9万円 |
描写に関しては、どのレンズもバッチリ。
ズーム倍率とサイズ感、そして価格を吟味しながら選びましょう。
作例
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3で撮影した作例を紹介します。







よかった点

NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のよかった点を紹介します。
①絞り開放からシャープ|文句なしの高画質
本レンズの特徴といえば、キットレンズとは思えない描写力です。
絞り開放から極めてシャープ。
描写力の向上を理由に絞る必要はありません。
私が普段使うソニーの FE 24-70mm F2.8 GM II は、30万円を超える高級レンズ。
それと比べても、本レンズの解像力は引けを取りません。

写真の一部を切り出しても、このとおり。
ニコンのAPS-C用のキットレンズNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRもよく写りますが、それ以上によく写る印象です。
フルサイズならではの余裕を感じる写り。
描写力に関しては、文句のつけようがありません。
②軽量コンパクト|195g・長さ51mm


本レンズは軽量コンパクトである点も見逃せません。
質量は195g。
収納時の長さは51mmと非常にコンパクトにまとまっています。

上の写真は、Zfに装着した姿。
クラシカルなデザインのZfにもよく似合います。
Zf + NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の合計質量は、約905g。
フルサイズのカメラを1kg未満で楽しめるというのは、やはりありがたいものです。
③高速で静音なAF
本レンズは、キットレンズながら高速なオートフォーカスを実現しています。
動き回る子供にも、しっかりと追従。
ニコンの上位レンズ群(Sライン)ほどではありませんが、日常撮影において全く問題にならない性能です。
また、静音な点も嬉しいポイント。
動画などにAF駆動音が入って台無し、なんてこともありません。
描写だけでなく、オートフォーカスの面でも手抜かりがない。
使う人のことをしっかりと考えた、いいレンズだなと感じました。
④強力な逆光耐性

本レンズは、逆光耐性が優秀です。
上の写真は、逆光時に撮影した鯉のぼり。
コントラストはわずかに低下するものの、気になるフレアやゴーストの発生もありません。
レンズフードは付属していませんが、なしでも十分と感じます。
気になる点

NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3の気になる点を紹介します。
①ズームレンジが狭い|2.1倍ズーム
24-50mmと広角から標準域までカバーしているものの、やはりもう少しズームできたらなと思うシーンもありました。
とはいえ、このズーム域にしたからこそ手に入ったサイズ感と描写力。
むしろズーム倍率を欲張らずに、描写力を取る点は、やはりニコンらしいと感じます。
もう少しズームが欲しい方は、NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1という選択もあります。
少し大きく重くなりますが、その分ズーム域は倍以上。
撮れる範囲を優先するなら、こちらも検討してみてください。
②大きなボケは得られない

広角側24mmではF4、望遠側50mmではF6.3と暗いレンズ。
明るくF値の小さい単焦点レンズと比べれば、大きなボケは得られません。
人によっては、ここが明確なデメリット。
大きなボケを楽しみたい方は、明るい単焦点レンズを1本加えるのもありかもしれません。
ゆゆねこ比較的安価でボケも楽しめる、NIKKOR Z 40mm f/2を加えるのがおすすめです!
③質感がチープ


描写は申し分ないのですが、質感は正直チープです。
パッと見では分かりにくいものの、触った感覚は樹脂そのもの。
高級感は感じられません。
とはいえ、これは描写と軽さを両立するための割り切り。
むしろ195gという軽さは、この潔さがあってこそとも言えます。
一緒に買うと安心なアイテム
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3と一緒に買うと安心なアイテムを紹介します。
①保護フィルター
保護フィルターは、レンズへのキズを防ぐためのアイテム。
保護フィルターのメリット
- レンズへのキズ防止
- レンズの汚れ、ホコリ等の付着防止
- レンズに傷がつかない レンズ修理費が掛からない
写りへの影響は、ほぼゼロ(逆光時は影響がある場合あり)。
『基本的に保護フィルターを付けておき、影響が出る時のみ外すという運用』がオススメです。
フィルターのサイズは、レンズに合うものを選びます。
本レンズは『φ52』ですので、52mmのフィルターを選べばOKです。
私は、ハクバの『XC-PRO エクストリーム レンズガード』を主に使用しています。
②ブロア


ブロアは、レンズに付着したゴミ(ホコリ等)を吹き飛ばすのに便利なクリーニングアイテム。
空気の力でゴミを吹き飛ばします。
レンズのゴミは、写りに影響しますので、ブロアを1つ持っておくことをオススメします。
③レンズペン


チリやホコリはブロアで吹き飛ばせますが、汚れは取れません。
レンズペンを使うことで、レンズに付着した汚れを除去できます。
油系の汚れを簡単に取り除けますので、皮脂がついてしまった場合に有効です。
レンズペンの先端は柔らかい材質ですので、レンズが傷つくこともありません。
使い方はレンズの表面をレンズペンの先端で優しくなぞるだけ。
1本持っておくと重宝するアイテムです。
まとめ


NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3を、作例を交えて紹介してきました。
最後に、よかった点と気になる点を確認しておきましょう。
小型軽量。
それでいて妥協のない画質。
たとえキットレンズであっても手を抜かない。ニコンの本気が伝わる一本です。














