Nikon Zfcを買うと決めたあと、最後に立ちはだかるのがレンズキット選び。
「16-50 VRレンズキット」と「28mm f/2.8 Special Editionキット」の2種類があり、どちらを選ぶかで迷っている方は多いのではないでしょうか。
見た目で選びたい気持ちもある。でも、初めての1本で失敗するのはこわい。
そこで、結論から先にお伝えします。
迷ったら「Zfc 16-50 VRレンズキット」
Zfcを3年近く使ってきた私の答えは、16-50 VRレンズキットです。
- ズームできる(24-75mm相当)— 部屋の中も、旅先の風景も、これ1本
- 手ブレ補正つき(4.5段)— 夕方や室内での失敗が減る
- セットで約580gと軽い — 持ち出すのが面倒にならない
最初の1本で、いちばん失敗しにくいのがこちらです。
なぜ、迷ったら「Zfc 16-50 VRレンズキット」がおすすめなのか。
一方の28mm SEキットとの違いを詳しく解説していきます。
スペックで見る違い
カメラボディは、両キットとも同じ。
レンズによる違いを、スペックを通して見ていきましょう。
スペック比較表
| 16-50 VRレンズキット | 28mm f/2.8 Special Editionキット | |
|---|---|---|
| 付属レンズ | NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR | NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition) |
| レンズの種類 | ズームレンズ (ズームできる) | 単焦点レンズ (ズームできない) |
| 焦点距離 | 16-50mm | 28mm |
| Zfcでの35mm換算 | 24-75mm相当 | 42mm相当 |
| 開放F値 (明るさ) | f/3.5-6.3 | f/2.8 |
| 手ブレ補正 | あり(4.5段) | なし |
| 最大撮影倍率 (大きく写せる度合い) | 0.2倍 | 0.2倍 |
| 質量 | 約135g | 約160g |
※「35mm換算」は、どれくらいの範囲が写るかの目安。数字が小さいほど広く写ります。iPhoneは26mm相当です。
※最大撮影倍率は、どれくらい大きく写せるかという数字。数字が大きいほど、大きく写せます。
表を全部覚える必要はありません。
以下の2点だけ把握しておけば、大丈夫です。
- 16-50 VRが強いのは「写る範囲」と「ブレにくさ」。ズームで広くも寄っても撮れて、手ブレ補正がブレた失敗写真を減らします。
- 28mm SEが強いのは「ボケ」。レンズが明るいので、背景をボカすことができます。
大体何でも撮れるレンズを選ぶか、ボケをとるか。
どちらを大事にするかで選びましょう。
Zfc 16-50 VRレンズキット|「とりあえず何でも撮れる」1本

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは、Zfcのキットレンズとして用意されている標準ズーム。
小型軽量で写りもよく、ズームも可能ですので、初めてのキットレンズとしておすすめです。
24-75mm相当のズーム|日常も、旅先の風景も、これ1本


Zfcに付けると、24mmから75mm相当の範囲をカバーします。
24mm側は、スマホでお馴染みの画角。
望遠側も75mm相当あれば、日常生活には不満の少ない焦点距離です。
カメラに詳しいハイアマチュアやプロが使う標準ズームレンズは、24-70mmをカバーしたものが多いので、その万能さがわかると思います。
旅行などでもレンズ交換することなく、ズームで対応できますので、レンズ交換に煩わしさを感じることもありません。
肝心の写りも非常に優秀。
30万円超えのレンズを常用する私でも、十分に満足できる画質です。




手ブレ補正つき(4.5段)=失敗写真が減る
このレンズには手ブレ補正が内蔵されています。
「撮影時に手が動いて、ブレて写る失敗写真を減らしてくれる機能」です。
夕方の散歩道、照明を落としたカフェ、夜のイルミネーション。
失敗写真がいちばん生まれやすいのは、こうした「ちょっと暗い場所」です。
こういった場所での失敗を抑えてくれる「手ブレ補正機能」が最初から入っているのは、大きな安心材料になります。
弱点|大きなボケは得意でない

正直に書くと、背景を大きくぼかす撮り方は得意ではありません。
弱点をカバーする方法はいくつかあります。
- 被写体に近づく
- 望遠側で撮る
- 明るい単焦点レンズ(ズームできないレンズ)を追加購入する
まずは、お金のかからない①、②を試す。
もっと大きなボケが欲しいのなら、明るい単焦点レンズを足すのがベターです。
私が今も残している1本です


私は今までに10本以上のNIKKOR Zレンズを購入してきました。
高性能なレンズを購入したら不要になりそうですよね。
しかし、今でもZfc用レンズとして最も活躍している一本です。
キットレンズというだけで軽く見られがちですが、写りは一級品。
最初の1本として、これ以上ないほど堅実な選択です。
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRの魅力をもっと知りたい方は、こちらのレビュー記事をどうぞ。
Zfc 28mm f/2.8 Special Editionキット|ルックスとボケ

もう一方は、ズームができないかわりに「見た目とボケ」に振ったレンズ(単焦点レンズ)。
ニコンの往年のフイルムカメラ「FM2」時代のレンズを思わせるデザインで、Zfcのために発売されたレンズです。
42mm相当|明るくて、背景がボケる
Zfcに付けると42mm相当。
人が目で見た印象に近く、スナップにも人物にも使いやすい写る範囲です。
F2.8とレンズが明るく、ボケを活かした写真を楽しむことができます。
背景をぼかして主役を浮かび上がらせる、スマホでは撮りにくい写真。
これが28mm f/2.8 Special Editionの持ち味です。
Zfcとのルックスの相性が抜群


Nikon Zfc用に作られたレンズだけのことはあり、ルックスの相性は抜群。
Zfcのクラシカルな外観とマッチしており、一見するとフイルムカメラのようです。
カメラを持ち歩くこと自体が楽しくなる、そんな1本。
ルックスの満足度でいえば、28mm Special Editionキットに軍配が上がります。
弱点|ズームできない・手ブレ補正がない
NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Editionは単焦点レンズのため、ズームができません。
写る範囲は42mm相当で固定。
広めに撮ったり、ズームして拡大したりなどの便利な使い方はできません。
また、本レンズには手ブレ補正がありません。
しっかりカメラを構えて、写真を撮る必要があります。
とはいえ、明るい環境であれば手ブレ補正が必要なシーンは、そう多くありません。
少し暗めの場所では、慎重に撮影しなければブレることを覚えておきましょう。
この点が気になる方は、16-50 VRキットの方が向いています。
28mm Special Editionキットでも満足できる方は?

NIKKOR Z 28mm f/2.8 Special Editionは、ルックスとボケが魅力的なレンズです。
単焦点であるためズームができず、初めての1本としては使いにくく感じるかもしれません。
とはいえ、ルックスやボケは16-50 VRキットでは得られないもの。
次のどちらかに当てはまる方は、1本目から28mm Special Editionキットを選んでも後悔しません。
- すでに別のカメラを持っていて、単焦点レンズの魅力を知っている方
- 28mm Special Editionを装着したZfcのルックスにやられた方
結論|16-50 VRキットがおすすめ。28mmは後から買い足す。

迷っているなら16-50 VRレンズキットです。
コンパクト・ズーム可能・高画質。
それでいて、手ブレ補正までついている。
まさに、最初の一本にベストマッチなレンズです。
すでに他のカメラを持っており、単焦点レンズの魅力を知っている方や、28mm Special Editionを装着したZfcのルックスにやられてしまった方。
こういった方は、28mm Special Editionキットを購入するのもありです。
とはいえ、私のおすすめは16-50 VRレンズキットを購入し、後から単焦点レンズを買い足す方法。
- 最初のセットは、ズームレンズを購入してカメラを楽しむ
- 撮りたいものがはっきりしてきたら、単焦点レンズを追加する
しばらく使うと「自分はどのくらいの範囲でよく撮っているか」が見えてきます。
追加するレンズは、感覚ではなく実際に撮った写真の傾向から選ぶと失敗を減らすことができます。
遠回りに見えて、これがいちばんの近道です。
Zfcは、持ち歩くだけで気分が上がるカメラ。
その楽しさを最初から味わうには、撮りたい場面で確実に撮れる1本を選ぶのが近道です。
Zfcに使えるレンズは他にもあります。
次の1本を選ぶときは、こちらを参考にしてください。

