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ゆゆねこ
これまでに145機種のカメラを、自分で買って使ってきました。よく使うのは α1、Zf、Zfc、RX100M7、X half。

高い機種が正解とは限りません。最高の一台選びを、実体験からお手伝いします。
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TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD レビュー・作例

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TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD レビュー
ゆゆねこ
30代の子育て世代。 140以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα1、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも多くの人が写真を楽しめますように。

F2.8通しの明るいズームレンズは、写りがよい代わりに大きくて重い。

持ち出すのが億劫になり、気づけば出番が減っていく。

そんな経験はないでしょうか。

この悩みに答えてくれるのが「TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD」です。

ズーム全域でF2.8を保ちながら、質量はたったの365g

少し変わった焦点距離ではありますが、広角も標準もこれ一本で賄える、実に絶妙な範囲なのです。

一週間の旅行に持ち出し、風景から旅先での料理、子供の姿まで、この一本で撮ってきました。

実感したのは、軽くて旅行が楽なだけでなく、写りの方もしっかりついてくるということ。

実際に使って感じた良い点、そして気になる点を、作例とともに正直にレビューします。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDの特徴
  • ズーム全域でF2.8通し。室内や夜間でもクリアな描写
  • たったの365g。持ち出すのが苦にならない軽さ
  • 中心から周辺までシャープ。α1の5010万画素にも十分応える描写力
  • 20mmから40mmまで。広角も標準も、これ一本で賄える絶妙な範囲
  • 広角側では周辺減光やゴーストが出やすいシーンがある。そのぶんを軽さと明るさに振った一本
こんな方におすすめ
  • 明るいレンズは欲しいけれど、重さで持ち出せなくなるのは避けたい方
  • 旅行の荷物を減らしつつ、風景から人物まで撮りたい方
製品貸与に関するお知らせ
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スペック

SONY α1 + TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α1 + TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD のスペックを把握しておきましょう。

項目スペック
焦点距離20-40mm
ズーム倍率2倍
開放F値F2.8(全域)
最大撮影倍率約0.26倍(広角端)/約0.20倍(望遠端)
長さ86.5mm
質量365g
フィルター径67mm
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDのスペック

焦点距離は20-40mmで、広角ズームレンズとしては珍しいズーム域です。

超広角20mmはじまりでありながら、望遠側が40mmまであるのは好印象。

全域F2.8通しのレンズとしては、非常に軽量なレンズに仕上がっています。

作例

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDで撮影した作例を見ていきましょう。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|23mm F5.6 ISO100

旅先で出会った、海の風景。

海の青と空の青は、似ているようで違う。

その微妙な色の差をしっかりと描き分けてくれました。

浅瀬から沖へ、場所によって移り変わる海の色。

そのグラデーションの表現も見事です。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例|20mm F5.6 ISO640

室内撮影では、超広角の20mmが活きてきます。

これ以上は下がれない。

そんなシーンでも、被写体をしっかりとフレーム内に収めてくれました。

透明感のある水の質感表現。そして水槽越しに透ける店内の様子まで実にリアル

20mmという焦点距離だけでは語れない、懐の深い描写力を備えたレンズです。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|23mm F5.6 ISO400

カフェの天井を撮影した一枚。

等間隔に並ぶ竹が緩やかなウェーブを描き、おしゃれさを感じる内装です。

中心はもちろんのこと、周辺に至るまでシャープな像を結びます。

一本一本の竹の質感までリアルに再現

軽いレンズとは思えないほど、いい仕事をしてくれます。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|20mm F5.6 ISO250

旅行でも宿泊先でも、本レンズはしっかりと活躍してくれました。

一般的な広角側が24mmのレンズだと、部屋の全体が思いのほか入りきりません。

しかし、20mmはじまりの本レンズなら、このとおり。

シャドー部からハイライトまでのトーンも滑らかで、繊細な写り。

便利なだけでなく、描写の方もバッチリです。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|40mm F2.8 ISO100

宿泊した部屋の窓越しに、建物を撮影しました。

撮影した日は、あいにくの雨。

ガラス越しに雨という、撮影条件が厳しいシーンです。

それでも、しっとりとした質感を見事に表現してくれました。

こういう湿度感を出せるレンズは、貴重なんですよね。

絞りは開放のF2.8。開放からしっかり写ってくれます。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|40mm F2.8 ISO1250

お祭りで買ったヨーヨーを片手に持つ、少女。

使用したのは望遠側の40mm。絞りは開放のF2.8です。

周りの雰囲気を残しながら、豊かなボケが得られるので、使い勝手の良い画角だと感じます。

ヨーヨーの艶や、扇風機の立体感。そして浴衣の質感表現が絶妙。

期待以上の写りを魅せてくれます。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|30mm F2.8 ISO320

本レンズの特徴といえば、軽量でありながらF2.8通しである点。

明るいレンズのおかげで、夜間でもノイズを抑えたクリアな画質が得られます。

一般的なズームレンズであれば、ISO1000を超えてくるシーン。

明るいレンズのおかげでISO320まで抑えることができました。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|40mm F5.6 ISO1000

旅先では、風景だけでなく食事も残しておきたいもの。

望遠側が40mmまであるおかげで、テーブルフォトも撮りやすく感じます

卵の黄、ネギの緑、紅生姜の赤。

色数の多い一杯ですが、どれも濁ることなく描き分けてくれました。

朝のバイキングですから、決して高価なものではありません。

それを、ここまで美味しそうに写せてしまう。

本当に大したものです。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例|27mm F5.6 ISO100

ラウンジの窓からの景色。

奥に見える航空機は、繊細な描写

細部までしっかりと解像しています。

27mmのディストーションは若干の樽型傾向。

四隅まで真っ直ぐとはいきませんが、これくらいなら悪目立ちしません。

ズームレンズであることを考えれば、十分に優秀です。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD 作例|40mm F2.8 ISO100

F2.8通しのレンズということで、ボケの質感も気になりますよね。

望遠側40mmで撮影することで、ボケのある一枚を残すことができます。

単焦点レンズほど大きなボケではありません。

しかし、日常のスナップや家族の写真、旅先での思い出作りには十分以上。

ボケ味そのものもクリーミーで、好感が持てます。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例|40mm F8 ISO100

機窓からの眺めを写した一枚。

真っ白な雲もハイライトが飛ぶことなく、ふんわりとした質感まで写し止めてくれました。

海と陸地の境もきっちり描き分けられており、繊細な描写だなと感じます。

レンズが小さいぶん、航空機内での取り回しが楽なのも嬉しいポイントです。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例|40mm F2.8 ISO160

自然だけでなく、人工物との相性も抜群。

ハイライトからシャドー部まで、滑らかなトーンで捉えてくれます。

中心に見えるエレベーターシャフトの立体感もお見事。

シャープなだけではない、繊細さを兼ね備えた写り。

こういうレンズは、なかなかに貴重です。

よかった点

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDのよかった点を紹介します。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

レンズを語る上で外せないのは、やはり画質です。

作例のとおり、抜けのよいクリアな描写。

広角側から望遠側まで、本当によく写ります。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDの解像性能

上の写真は、作例の一部を切り出したもの。

中心だけでなく、周辺部までしっかりシャープ

小さくて軽いから写りはイマイチ、なんてことはありません。

α1の5010万画素センサーにも十分に耐えうる、実力を持ったレンズだなと感じました。

②表現を豊かにするF2.8通しの明るさ

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

本レンズは、ズーム全域でF2.8通しを実現しています。

20mmから40mmまで、どこで使ってもF2.8。

ズームしても暗くならないのは、想像以上に快適です。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

特にありがたさを実感するのは、室内や夜間といった暗いシーン

こういった厳しい条件でも、ノイズを抑えたクリアな描写を見せてくれます。

もしもF4通しであったのなら、暗所用に単焦点をもう一本持ち歩きたくなったでしょう。

小型軽量でありながら、F2.8通しを譲らなかった。

この判断に拍手を送りたい。

③望遠側40mmまでカバー

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

本レンズは超広角20mmはじまりでありながら、望遠側は標準域の40mmまでをカバーしています。

この「40mmまで」が、本当に使い勝手がよいのです。

超広角ズームは、望遠側が35mm止まりというものが少なくありません。

35mmまでだと、もう少しズームできたらなというシーンが何度もありました。

40mmまでカバーする本レンズでは、その不満をほとんど感じません。

広角も標準も、これ一本で対応できる。

使うほどに、本当によく練られたズーム域だなと感心します。

④小型軽量365g

SONY α1 + TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
SONY α1 + TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD

フルサイズ対応でF2.8通しのレンズでありながら、質量はたったの365g

このクラスとしては、驚くほど小型軽量に仕上がっています。

上の写真は、α1に装着したもの。

かなりコンパクトにまとまっています。

このサイズは本当に魅力的。

持ち歩きを考えると、小型軽量というのは大変ありがたいものです。

⑤高速なオートフォーカス性能

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

本レンズは、高速なAFモーターVXDを採用。

非常に高速なオートフォーカスを実現しています。

私はフラッグシップ機のα1を使用していますが、そのAF性能にしっかりとついてきてくれる印象です。

子供の不規則な動きにもAFが食らいつき、ピントを合わせ続けてくれます。

カメラの性能を引き出してくれる、すばらしいAF性能だなと感じました。

⑥フィルター径はタムロンでお馴染みの67mm

本レンズのフィルター径は67mm

タムロンレンズではお馴染みのサイズが採用されています。

他のタムロンレンズを持っていれば、レンズキャップやフィルターの使い回しができるのは嬉しいポイントです。

一つ一つは小さな出費でも、レンズを買い足すたびに揃えるとなると、それなりの金額になるもの。

統一されたフィルター径は、地味ながら本当にありがたい配慮です。

⑦もしもの時にありがたい簡易防滴

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD作例

撮影に持ち出すたび、幾度も雨に見舞われました。

そんな時にありがたいのが防滴仕様

本レンズはレンズ内にシーリングが施されており、水滴の侵入を防いでくれます

簡易防滴のため、本格的な雨での使用には向いていません。

とはいえ、あるのとないのとでは大違い。

小雨程度であれば、問題なく撮影を続けられました。

ゆゆねこ

簡易防滴は、雨の日にありがたい仕様です。ただし完全な防水ではないので、油断禁物。しっかりと対策しておきましょう。

気になる点

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDの気になる点を紹介します。

①広角側では周辺減光が大きめ

検討する上で押さえておきたいのが、広角側での周辺減光

20mm付近で空を大きく入れると、四隅が若干暗くなります。

絞れば改善しますが、完全には解消しません。

ただ、この弱点はカメラ側の機能によってカバーできます。

カメラ側の「周辺光量補正」をON(オート)にしておけばよいのです。

一度ONにしておけば、あとはカメラが自動で補正してくれる。

撮影中に意識する必要はありません。

②広角側ではゴーストが発生するケースがある

太陽などの強い光源をフレーム内に入れると、ゴーストが発生する場合があります

広角側で出やすく、望遠側では緩和されます。

気になる場合は、光源をフレームから外すか、少し角度を変えて撮ってみましょう。

構図を少しずらすだけで、ゴーストの出方は大きく変わります。

ゆゆねこ

私の撮影では、写真の印象を損ねるほどのゴーストは発生しませんでした。角度を変える等で乗り切れる範囲ですので、極端に気にする必要はないかもしれません。

③ズームリングが軽い

本レンズは、ズームリングの動作が非常に軽い

動作自体はスムーズですが、重厚感のようなものは感じられません。

感じ方に個人差はあるものの、もう少し重くてもよかったかなと感じました。

外観

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXDの外観を見ていきましょう。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD

ツートーンで構成されたシンプルなデザイン。

余計な装飾等は一切ありませんので、非常にミニマルな印象です。

レンズの手前がズームリング、先端側がフォーカスリングになっています。

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD|USB-C端子
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD|USB-C端子

左下に見える穴は、USB-C端子です。

専用ソフト「TAMRON Lens Utility」を使った、ファームウェアのアップデートや設定の変更などに使用します。

上の写真は、ズームした外観。

レンズが伸びている写真(右側)が広角側20mmです。

ズームするに従いレンズが短くなり、40mmでは左側の写真になります。

ズームするとレンズが伸びそうなものですが、本レンズでは望遠側で一番レンズが短くなります

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD|フード装着
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD|フード装着

上の写真は、フードを装着した状態。

大袈裟なフードではないため、装着後でもコンパクトさが損なわれておらず好印象です。

上の写真は、ソニーα1に装着した姿です。

まさにベストマッチという佇まい。

α7シリーズもα1と同程度の大きさですので、α7ユーザーにもピッタリなレンズです。

まとめ

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD
TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD

TAMRON 20-40mm F/2.8 Di III VXD を、実際に使ってレビューしました。

気になる点はいくつかあるものの、どれも撮影を大きく妨げるものではありません。

それよりも、F2.8通しでありながら365gという事実。

F2.8通しは大きく重いという常識を、見事に覆してくれました。

そんな方にこそ、手にしてほしい一本です。

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