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ゆゆねこ
30代の子育て世代。 115以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα9、RX100m7、Zfを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも多くの人が写真を楽しめますように。

ニコンZfc長期使用レビュー|デザインと性能のベストバランス。コスパ抜群のミラーレスカメラ

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Nikon Zfc
ゆゆねこ
30代の子育て世代。 120以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα9、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも多くの人が写真を楽しめますように。

Zfcのブラックを購入して半年が経ちました。

以前所有していたシルバーモデルと合わせて、Zfcの使用期間は累計1年間。

今日においても満足感の高いデザイン軽量ボディのため活躍の機会が多いです。

やはり、軽いというのはいいですね。

性能についても、必要にして十分。

一瞬を切り取るような撮影には向いていないものの、普段使いに置いては、全く不満はありません。

インフレが続く中、比較的購入しやすい価格を維持している点も嬉しいポイントです。

長期使用によって見えてきた部分もありますので、改めてレビューしていきます。

Zfcの写真の作例を見たい方、メリット・デメリットについて知りたい方は必見です。

ニコンZfc関連記事はこちら。

他機種との違いを知りたい方はこちら。

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ニコンZfcとは

ニコンZfc
Nikon Zfc

ニコンZfcは2021年7月23日に、ニコンから発売されたAPS-Cミラーレスカメラ。

2023年3月3日に新色ブラックを発売。

ニコンのフイルムカメラ「FM2」にインスパイアされたヘリテージデザインを採用し、同社デジタルカメラとしてはニコンDf以来のクラシカルな外観のカメラとなっています。

Zfcの「c」は、「casual」に使ってほしいというニコンの願いを表しているとのこと。

スペックを2019年発売のニコンZ50と同程度に留めることで、コストを抑えながら外観にも拘ったデザインに仕上げることに成功しています。

ニコンZfcはコスト性能、そしてデザイン。この3点のバランスを見ながら作られたカメラで、価格も含めてカジュアルに写真を楽しみたい人に向いています。

作例

ニコンZfcの作例を見ていきましょう。

作例は、すべてキットレンズであるNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRを使用。

作例の注釈の焦点距離は、すべて35mm換算で表記しています。

実焦点距離を知りたい場合は、1.5で除してください。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)24mm F3.5 ISO400

広角側24mm(35mm換算)、絞り開放で撮影。

硬くなりすぎない、繊細な表現。

砂浜のしっとりとした質感表現もお見事です。

周辺減光が多少あるものの、気になる程ではありません。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)34mm F4.2 ISO100

34mm(35mm換算)での撮影。

絞り開放ですが、解像感は十分ですね。

撮影当日は、あいにくの雨模様。

しかし、海のをしっかり表現してくれました。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)24mm F3.5 ISO100

公園に咲くサルスベリを撮影。

ピントを合わせた部分はしっかりと解像

その前後のボケも非常に自然で好感が持てます。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)75mm F6.3 ISO250

キットレンズの望遠側(テレ端)での撮影。

雨に濡れる彼岸花が艶かしく表現されています。

Zfcの赤の表現、いいですよね。

ボケないと言われるキットレンズですが、望遠側を活用する事で、ボケを活かした写真を撮ることも可能です。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)24mm F3.5 ISO100

広角24mm(35mm換算)での撮影。

絞り開放にも関わらず、四隅までしっかりと解像しています。

絞らずとも周辺まで安定した像を結ぶので、絞り開放から安心して使っていけます。

写真右側の柱のグラデーション。暗部にもしっかりと階調が残っており、素晴らしいの一言です。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)33mm F4.0 ISO100

33mm(35mm換算)での撮影。

絞り開放での作例ですが、写真の中心から周辺に至るまで、シャープな像を結びます。

岩の立体感。伝わりますでしょうか。

スペックは平凡なNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRですが、この写り。

恐れ入ります。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)27mm F3.5 ISO140

ガラスの質感。階段の立体感。共にお見事です。

Nikon Zfc 作例
Nikon Zfc 作例|(35mm換算)45mm F4.8 ISO100

ハイライトからシャドー部に至るまで、トーンの繋がりが美しい。

室内ではありますが、5月の爽やかな空気感が伝わります。

センサーとレンズのマッチングが成せる技です。

スペック比較

同クラスの他社カメラとスペックを比較。

マーキング箇所が、優れている項目になります。

スクロールできます
EOS R10の画像
EOS R10
Zfcの画像
Zfc
ソニーα6400の画像
α6400
メーカーキヤノンニコンソニー
マウントRFマウントZマウントEマウント
レンズラインナップ少ない少ない多い
センサーサイズAPS-C
(Canonサイズ)
APS-CAPS-C
画素数2420万画素2088万画素2420万画素
ファインダー236万ドット
0.63倍(換算)
236万ドット
0.68倍(換算)
236万ドット
0.71倍(換算)
内蔵フラッシュありなしあり
ボディ内手ぶれ補正なしなしなし
自撮りバリアングルバリアングルチルト
タッチパネルありありあり
スマホ連携ありありあり
USB充電USB-CUSB-CMicro USB
低速限界設定ありありあり
ボディ質量
(バッテリーSD含む)
429g445g403g
合計質量
(付属レンズ込)
559g580g519g
サイズ約123×88×83mm約135×94×44mm約120×67×60mm
カラーブラックブラック・シルバーブラック・シルバー
価格約13.4万円約13.6万円約12.8万円
【比較表】Nikon Zfcと他社の同クラスカメラ(価格は2024年5月現在)

スペックだけ見ると、ソニーのα6400が最も優れています。

ニコンZfcは、画素数が若干少ないものの、他のスペックは似たり寄ったり。

デザインは三者三様です。

私は、ニコンZfcのデザインが最も好み。

ニコンZfcの良かった点(メリット)

ニコンZfcの良かった点(メリット)について紹介していきます。

ニコンZfcの良かった点(メリット)
  • ファッションとして成立するデザイン
  • フットワークを軽くする軽量ボディ
  • 優秀な画質|キットレンズとの相性抜群
  • 写真・動画の切替がワンアクション
  • 良好なレスポンスによる快適な操作
  • バリアングル液晶

①ファッションとして成立するデザイン

Nikon Zfc のクラシカルなデザイン
Nikon Zfc のクラシカルなデザイン

ニコンZfcは、直線を貴重としたクラシカルなデザインを採用。

クラシカルなデザインは、やはり人気ですよね。

ニコンZfcで写真を撮っていると、話しかけられることがあります。

一般の方からもオシャレなカメラに見えているようです。

そのデザインから、カフェでの撮影でも違和感がありません。

オシャレなデザインは、撮られる側にも影響。

撮られ慣れていない人を自然な笑顔で撮るには、大きくて重いカメラよりもデザインの優れたZfcの様なカメラ。

大きいカメラとZfcを併用していると、ヒシヒシと感じるポイントです。

また、Zfcは張革を公式サービス(有料)で交換可能な点も気に入っています。

Nikon Zfc の液晶表示
背面液晶のカラーを変更可能|オリーブグリーン色

こんな感じで、液晶表示のカラーを貼革の色に変更することも可能です。

気が利いてますよね。

ゆゆねこ

私は、Zfcブラックをオリーブグリーンにチェンジしています。

②フットワークを軽くする軽量ボディ

ニコンZfcは、デザインを維持しながら、軽量化に成功。

同社のクラシカルなデザインのカメラ。ニコンZfと比較して、非常に軽量

ZfcとZfの質量

カメラと言えば、画質やオートフォーカス等に着目しがちですが、重さも立派な性能。

カメラが軽いと、積極的に持ち出します。

カメラを持ち出す頻度が増えれば、いい写真も自ずと増えるというものです。

特に、夏や冬。カメラを持ち出すのが億劫になる季節に真価を発揮。

やはり、軽さは正義です。

ゆゆねこ

普段はフルサイズのカメラ(α9やZf)を使用しますが、荷物を減らしたい旅行にはZfcを持ち出す事が多いよ!

しろ

軽量なZfcだと、疲れ具合も軽減できて、一石二鳥だね

③優秀な画質|キットレンズとの相性抜群

ニコンZfcの画質は、間違いなく優秀です。

特にキットレンズ(付属レンズ)であるNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRとの組み合わせが光ります。

このレンズの画質が本当に良いのです。

レンズの明るさやズーム域は標準的なものの、写りは抜群。

小型軽量なレンズが、デザイン的にもZfcにマッチしています。

このレンズのために、ニコンZfcを買ってもいいと言っても過言ではありません。

レンズが暗いため、暗めの室内写真には若干の不安が残るものの、Zfcの高感度耐性が高いこともあり、その不安も杞憂に終わることもしばしば。

どうしても満足できない方は、単焦点レンズを追加するのもありです。

ゆゆねこ

NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRはレンズが暗いので、ボケを活かした写真には向きません。

しろ

そういう意味でも、単焦点の追加はありだね!

④写真・動画の切替がワンアクション

Nikon Zfc 写真・動画切替レバー
Nikon Zfc 写真・動画の切替レバー

ニコンZfcは写真・動画の切替がワンアクションで完結します。

動画への切替はモードダイヤルを回して選ぶカメラが多いですが、Zfcはワンアクション。

少しでも動画を撮る人には、嬉しいポイントです。

ゆゆねこ

使っていると、ジワジワと効果を実感します。

⑤良好なレスポンスによる快適な操作

ニコンZfcは、カメラの電源ONにしてスグに撮影可能。

「何を言っているんだ?」

と思う方もいるでしょう。

私がメインで使用しているソニーのα9は電源を入れてから、撮影を開始するまで若干のラグがあります。

ニコンZfcでは、そのラグを感じません。

また、メニュー操作も非常にスムーズで、サクサク動作します。

良好なレスポンスによる快適な操作性を実現しています。

ストレスが溜まらずGoodです。

⑥バリアングル液晶|ロー・ハイアングルで活躍

バリアングルモニターの説明
バリアングル液晶の動き

ニコンZfcはバリアングル液晶を搭載。

可動域が広いため、ローアングルやハイアングルで活躍します。

液晶を手前に向けることもできるので、自撮りでも活躍。

バリアングル液晶は、縦位置での撮影にも対応できるので、重宝しています。

ゆゆねこ

チルト液晶の方がスチル(写真)向きと言われますが、縦位置でのローアングル撮影などには無力。バリアングルであれば、縦位置でも安心。

しろ

ただし、モニターの展開に2アクション必要な事が難点です。

ニコンZfcの気になるポイント(デメリット)

ニコンZfcの気になるポイント(デメリット)について紹介します。

ニコンZfcの気になるポイント(デメリット)
  • Zfcに似合うレンズが少ない
  • バッテリー残量のパーセント表示ができない
  • ボディ内手ぶれ補正がない

①Zfcに似合うレンズが少ない

ニコンZfc最大のデメリットは、似合うレンズが少ない事。

ニコンZマウントのレンズは、現代風のデザインが大半を占めます。

クラシカルなZfcにマウント(装着)しても、あまり似合っているとは言えません。

ニコンZfcに似合うレンズ
  • NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
  • NIKKOR Z 40mm f/2(SE)
  • NIKKOR Z 26mm f/2.8
  • NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

ニコンさん、もっとZfやZfcに似合うレンズを増やしてください。

②バッテリー残量のパーセント表示ができない

ニコンZfcはバッテリー残量パーセント表示ができません。

必須の機能ではありませんが、バッテリー残量が1%刻みで確認できるほうが安心です。

ソニーは、ミラーレスカメラ初期のNEX(10年以上前)の頃から搭載している機能なので、Zfcにも是非搭載して欲しかった。

③ボディ内手ぶれ補正がない

Zfcは、ボディ内手ぶれ補正を搭載していません。

そのため、手ぶれ補正のないレンズ(単焦点レンズ等)を使用する時は、手ぶれ補正が使えません。

手ぶれ補正がなくても問題となるシーンは少ないですが、あると便利ですよね。

とは言え、手ぶれ補正を搭載するとカメラが重くなってしまうので、コレはコレであり。

手ぶれ補正なしの軽量ボディの方がZfcのコンセプトに合っています。

キットレンズ(付属レンズ)であるNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRにはレンズ内手ぶれ補正を搭載しているため、この組合せであれば手ぶれ補正を利用可能。

また、ニコンZレンズのAPS-C向けのズームレンズはレンズ内手ぶれ補正を搭載しているため、問題となるシーンは限られます。

Zfcで手ぶれ補正が使えないのは以下のシーンです。

Zfcで手ぶれ補正が使えないシーン

①のシーンでは手ぶれ補正が使えないものの、シャッタースピードを上げる事で回避可能(写真にノイズはのりますがブレるよりは良い)。

②は気合いで何とかするか、おとなしく手ぶれ補正付きのレンズを購入しましょう。

一緒に購入すると便利なもの

ニコンZfcと、一緒に購入すると便利なものを紹介しておきます。

SDカード

オススメのSDカード

ニコンZfcのSDカードタイプは、UHS-I。

UHS-IIには対応していないので、UHS-Iタイプを購入しましょう。

(UHS-IIのSDカードも使えますが、UHS-I相当の速度での動作になります。宝の持ち腐れです。)

オススメのSDカードを紹介しておきます。

毎月のAmazonセールで安くなる事が多いため、セールの時に購入するとお得です。

Nextorage
SDカードタイプUHS-I
商品名NF1A128
速度読込:100MB/s
書込:80MB/s
容量128GB
価格1,990円
オススメSDカード(価格は2024年6月時点)

容量は、写真を撮るだけなら128GBで十分です。

64GBを薦めたいところですが、オススメのメモリーカードには64GBの商品がないため、128GBを紹介しています。

参考|128GBではJPEGだけで8400枚、RAW+JPEGで約2200枚ほど記録できます。64GBなら半分ほどになります。

液晶保護フィルム

液晶の保護に必要な、保護フィルム。

今回は、ハクバの保護フィルムを選択しました。

Zfcはデザイン面から、カメラを首から下げて歩く事が多いため、液晶保護フィルムは必須です。

保護フィルター

保護フィルターは、レンズへのキズを防ぐためのアイテム。

保護フィルターのメリット

  • レンズへのキズ防止
  • レンズの汚れ、ホコリ等の付着防止
  • レンズがキズつかない  レンズ修理費が掛からない

写りへの影響は、ほぼゼロ(逆光時は影響がある場合あり)。

『基本的に保護フィルターを付けておき、影響が出る時のみ外すという運用』がオススメです。

フィルターのサイズは、レンズに合うものを選びます。

例:レンズに『φ46』と表示があれば、46mmのフィルターを選べばOK

私は、ハクバの『XC-PRO エクストリーム レンズガード』を主に使用しています。

まとめ

Nikon Zfc の軍幹部

ニコンZfcを累計1年間使用したレビューをしました。

クラシカルな見た目に、軽量ボディ。写真をカジュアルに楽しむ。

当に、Zfcのコンセプトを忠実に再現したカメラです。

ニコンZfを愛用している私ですが、Zfcも手放せません。

ニコンZfcのメリット・デメリット
  • ファッションとして成立するデザイン
  • フットワークを軽くする軽量ボディ
  • 優秀な画質|キットレンズとの相性抜群
  • 写真・動画の切替がワンアクション
  • 良好なレスポンスによる快適な操作
  • バリアングル液晶|ロー・ハイアングルで活躍
  • Zfcに似合うレンズが少ない
  • バッテリー残量のパーセント表示ができない
  • ボディ内手ぶれ補正がない

決して万能なカメラではありませんが、写真をカジュアルに楽しみたい方にはピッタリの1台です。

Zfcもまた、良きカメラライフの相棒となってくれるでしょう。

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この記事を書いた人

30代の子育て世代。 120以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα9、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも写真を楽しめますように。

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