ニコンのAPS-Cミラーレスカメラ、ニコンZfc。
クラシカルでオシャレなイメージのある本機。
私は、ニコンZfcを購入し2年(累計)ほど使用しています。
ニコンZfやソニーの最上級機(フラッグシップ機)α1を持つ私が、手放さずに今でも使い続けるほどお気に入り。
ニコンZfcは非常に満足度の高いカメラ。
しかし、万人に勧められるカメラかと問われれば、答えはNO.
ニコンZfcはリーズナブルな価格設定ですが、レンズ込で13.7万円と購入には勇気がいる金額。
買って失敗。使わないのはもったいない。
今までに120以上のカメラを購入し、実際に使用してきた私が、ニコンZfcを買って「後悔する人・幸せになる人」について詳しく解説していきます。
購入前に、ニコンZfcがご自身にあったカメラなのか確かめてみてください。
ニコン公式で、キャッシュバックキャンペーンを実施。
期間中に対象商品を新品で購入し、所定の手続きを完了させるとキャッシュバックがあります。
対象商品購入期間|2025年2月14日(金)〜5月7日(水)
応募締め切り|2025年6月6日(金)当日消印有効
キャッシュバック金額 | 対象カメラ&レンズキット |
---|---|
5,000円 | Z30ボディー Z30 16-50 VRレンズキット Z30ダブルズームキット Z30 12-28 PZ VRレンズキット |
10,000円 | Z5ボディー Z5 24-50レンズキット Z5 24-200レンズキット Zfcボディー Zfc 16-50VRレンズキット Zfc 28mm f/2.8 Special Editionキット |
30,000円 | Zfボディー |
35,000円 | Zf 40mm f/2(SE)レンズキット |
40,000円 | Z6II Z6II 24-70レンズキット |
50,000円 | D850ボディー D780ボディー Z6III 24-120レンズキット Z6IIIボディー Z8ボディー |
70,000円 | Z7IIボディー |
キャッシュバック金額 | 対象レンズ |
---|---|
5,000円 | NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 NIKKOR Z 28mm f/2.8 * NIKKOR Z 40mm f/2 NIKKOR Z 40mm f/2 (SE) *28mmの方はSE版は対象外 |
7,000円 | NIKKOR Z 26mm f/2.8 NIKKOR Z 50mm f/1.8 S NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 |
10,000円 | NIKKOR Z 14-30mm f/4 S NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 NIKKOR Z 20mm f/1.8 S NIKKOR Z 24mm f/1.8 S NIKKOR Z 35mm f/1.8 S NIKKOR Z 85mm f/1.8 S NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
20,000円 | NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR NIKKOR Z 50mm f/1.2 S NIKKOR Z 85mm f/1.2 S NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena |
30,000円 | NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S |
70,000円 | NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S |
詳しく知りたい方は、ニコン公式ホームページのキャンペーンページをご確認ください。
ニコンZfcとは

本題に入る前に、ニコンZfcとは何なのか。
簡単に把握しておきましょう。
ニコンZfcは2021年7月23日に、ニコンから発売されたAPS-Cミラーレスカメラ。
2023年3月3日に新色ブラックを発売。
ニコンのフイルムカメラ「FM2」にインスパイアされたヘリテージデザインを採用し、同社デジタルカメラとしてはニコンDf以来のクラシカルな外観のカメラとなっています。
Zfcの「c」は、「casual」に使ってほしいというニコンの願いを表しているとのこと。
スペックを2019年発売のニコンZ50と同程度に留めることで、コストを抑えながら外観にも拘ったデザインに仕上げることに成功しています。
ニコンZfcはコストと性能、そしてデザイン。この3点のバランスを見ながら作られたカメラで、価格も含めてカジュアルに写真を楽しみたい人に向いています。
Zfcを買って後悔する人
満足度の高いニコンZfcですが、万人にオススメできるカメラではありません。
ニコンZfcが合わない人、買って後悔するケースを紹介します。
- オートフォーカス性能を重視する人(カメラ任せで何でも撮りたい)
- 望遠レンズを多用する人
- 付属レンズで大きなボケを得たい人
①オートフォーカス性能を重視する人(カメラ任せで何でも撮りたい)
ニコンZfcは2021年に発売されたミラーレスカメラ。
この時期は、ニコンのミラーレスカメラの発展途上期。
そのため、オートフォーカス性能が特別優れているわけではありません。
最新機種のような便利機能、被写体認識は搭載されていません。
カメラが自動で被写体を認識し、自動でピントを合わせる機能。
例えば被写体認識で人物を選択すると、画面内に写っている人物にピントを合わせてくれます。
被写体認識機能の便利な点は、人物が後ろや横を向いていても人物を認識できる点。
また、認識対象を乗り物を設定すれば、走っている車などにも自動でピントを合わせることができます。
被写体認識は非常に便利な機能。
そのため、被写体認識を使ってみたい方が、Zfcを購入するのはN.G.です。
しかし、写真撮影に被写体認識が絶対必要かというと、そうではありません。
風景や人物(動きが少ない)、記念撮影など一般的なシーンでは被写体認識が不要なケースも多い。
Zfcにも瞳オートフォーカスは搭載されていますので、顔がこちらに向いてくれれば、瞳を自動で追尾してくれます。
被写体認識が真価を発揮する以下のシチュエーションは、ニコンZfcの苦手分野。
下記状況に当てはまる場合は、素直に他のカメラを選択しましょう。
- 至近距離で加減速をする被写体(子供など)
- スポーツ撮影
- 動き回る鳥や動物など
②望遠レンズを多用する人
ニコンZfcはグリップを廃したクラシカルなデザインを採用。
グリップがないことで、高いデザイン性を確保しています。
キットレンズ(付属レンズ)や軽量な単焦点レンズを使用する分には問題ありません。
問題となるのは、望遠レンズ使用時。

上の写真は、ニコンZfcに望遠レンズ(NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR)を装着した姿。
レンズは最も望遠の状態です。
お世辞にも似合っているとは言えません。
望遠レンズはレンズが大きく重い分フロントヘビーになりがちですが、Zfcはそれを支えるグリップがないため安定性に欠けます。
もちろん、望遠レンズの下をしっかり支えて撮影すれば問題ないのですが、大型グリップを採用したカメラと比較すると心許ないのも事実。
望遠レンズを多用する方は、ニコンZfcではなくグリップの大きなカメラを購入しましょう。
③付属レンズで大きなボケを得たい人

ニコンZfcの付属レンズ(キットレンズ)は、NIKKOR Z DX 16-50mmまたはNIKKOR Z 28mm f/2.8 SE。
どちらのレンズも、大きなボケを得られるレンズではありません。
付属レンズで大きなボケを得られないことは、何もZfcに限ったことではありません。
他社のカメラ(APS-Cセンサー)でも同様に、付属レンズ(キットレンズ)でボケの大きな写真を撮ることは困難。
付属レンズ(キットレンズ)だけで大きなボケを得ようとすると、センサーサイズが大きいフルサイズカメラを購入する必要があります。
お値段は20万円以上。
とはいえ、そんな価格のカメラを最初から購入するのは酷というもの。
もちろん、高価なカメラを買わなくてもボケの大きな写真を撮る方法はあります。
それは、別売りの単焦点レンズで写真を撮ること。
- ズームができない
- ズームレンズと比較すると小型軽量
- ズームレンズよりも高画質
- ズームレンズと比較すると開放F値が小さい(ボケを活かした写真が撮れる)
ニコンZfcに限ったことではありませんが、別売りの単焦点レンズを活用することで、ボケの大きな写真を撮ることができます。
ボケの大きな写真が撮りたい = 別売りの単焦点レンズも購入
この様に考えておきましょう。
ニコンのAPS-Cミラーレスカメラを購入する場合、追加する単焦点レンズは、NIKKOR Z 40mm f/2 SEがオススメです。
ニコンZfcを買うと幸せになる人
ニコンZfcを買って後悔するケースがある一方、Zfcがピッタリの方もいます。
ニコンZfcを買うと幸せになる人は次のケース。
- 上質なデザインに惚れた人
- 付属レンズ(キットレンズ)でも高画質な写真を撮りたい人
- 機動性重視でカメラに軽さを求める人
①上質なデザインに惚れた人

ニコンZfcの魅力は、クラシカルでオシャレなデザイン。
フイルムカメラを思わせる外観は、他のカメラとは少し違う風格が漂います。
クラシカルなデザインは、やはり人気ですよね。
ニコンZfcで写真を撮っていると、話しかけられることがあります。
一般の方からもオシャレなカメラに見えているようです。
そのデザインから、カフェや街中での撮影でも違和感がありません。
オシャレなデザインは、撮られる側にも影響。
撮られ慣れていない人を自然な笑顔で撮るには、大きくて重いカメラよりもデザインの優れたZfcの様なカメラ。
大きいカメラと併用しているからこそ気づく、Zfcの隠れたメリットです。
何よりも、デザインが良いと自分自身のテンションが上がります。
デザインの好きなカメラを構え、ファインダーを覗き、シャッターを切る。
自己満足ではありますが、趣味ではそういう事こそ重要なのです。
②付属レンズ(キットレンズ)でも高画質な写真を撮りたい人

ニコンZfcの画質は、間違いなく優秀。
Zfcのスゴいところは、付属レンズ(キットレンズ)でも高画質な写真が撮れること。
どんなカメラでも高級レンズで撮影すれば、高画質に撮影することができます。
しかし、付属レンズ(キットレンズ)で高画質な写真を撮影しようとする中々難しいもの。
ニコンZfcとセットになったNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRは、本当に画質が良いのです。
レンズの明るさやズーム域(ズーム倍率)は標準的なものの、写りは抜群。
写りだけでなく、軽量コンパクトな点もありがたい。
見た目のマッチングも悪くないので、Zfcの常用レンズにぴったりです。
大きなボケを狙わない限りは、追加のレンズは不要とさえ思える完成度。
もちろん、高性能レンズに勝てるとは言いません。
しかし、30万円越えの高性能ズームレンズ(ソニーFE24-70mm F2.8 GMII等)を使用している私でも、満足できてしまうほどの画質を兼ね備えています。
ニコンZfcは付属レンズ(キットレンズ)だけでも十分に満足できるほど、画質面でついてきてくれるカメラです。
③機動性重視でカメラに軽さを求める人

フイルムカメラを彷彿とさせるクラシカルデザインのニコンZfc。
サイズは小さくありませんが、質量はレンズ込みで580gと軽量。
同社のクラシカルなデザインのカメラ。ニコンZfと比較して、非常に軽量。
Zfc → 445g(バッテリーSD含)
Zf → 710g(バッテリーSD含)
カメラと言えば、画質やオートフォーカス等に着目しがちですが、質量も立派な性能。
カメラが重いと、人はカメラを持ち出すことが億劫になります(体験談)。
カメラを持ち出さず、タンスの奥にしまっていては本末転倒。
軽さは正義。
特に、夏や冬。カメラを持ち出すのが億劫になる季節に真価を発揮します。
ニコンZfcの機動性を高める軽量ボディは、本当に嬉しいポイントです。
Zfcが向いていない人にオススメのカメラ
ニコンZfcが、合う人or合わない人について紹介しました。
では、Zfcが合わない人は、どんなカメラを購入すれば良いのか?
具体的には、以下の2機種です。
- ニコンZ50II
- キヤノンEOS R10
①ニコンZ50II

1つ目は、ニコンZ50II。
ニコンZ50IIは、2024年に発売されたニコンAPS-Cミラーレスカメラの最新モデル。
ニコンZfcの画質はそのままに、動体オートフォーカスを大幅に強化。
大型グリップの採用により、望遠レンズも難なく扱えます。
質量はボディのみで550gと若干重めではありますが、そのガッチリしたボディから伝わる安定感は望遠レンズとの相性も抜群。
被写体認識を搭載しているため、シャッターを押すだけで簡単にピントの合った写真を撮ることができます。
デザインと重さに満足できる方であれば、2025年現在最もオススメできるカメラです。
②キヤノンEOS R10

2つ目は、キヤノンEOS R10。
キヤノンAPS-Cミラーレスカメラで、性能とサイズ、価格のバランスが取れたカメラです。
被写体認識を搭載し、上級機譲りのオートフォーカスを実現。
Z50IIと比較すると、若干画角(写る範囲)が狭く画質も譲るものの、重さはEOS R10に分があります。
ボディ単体で429g。付属レンズのRF-S 18-45mm(130g)を合わせても559gと軽量。
キヤノンEOS R10は、携帯性とオートフォーカス性能のバランスが素晴らしいカメラです。
まとめ
- オートフォーカス性能を重視する人(カメラ任せで何でも撮りたい)
- 望遠レンズを多用する人
- 付属レンズで大きなボケを得たい人
- 上質なデザインに惚れた人
- 付属レンズ(キットレンズ)でも高画質な写真を撮りたい人
- 機動性重視でカメラに軽さを求める人
ニコンZfcを買って「後悔する人、幸せになる人」について解説しました。
ニコンZfcは、決して万能なカメラではありません。
幸せになる人がいる一方で、よく分からずに買うと後悔する面もある。
もし、少しでも気になる点があるのであれば、一度立ち止まって考えてみてください。
後悔するポイントが気にならないのでしたら、ニコンZfcは全力でオススメできるカメラです。
Zfcを2年以上愛用している私が、検討中の皆様のお力になります。