日常でニコンZfcで写真を楽しんでいる私ですが、友人からこんな質問をもらいました。
「ニコンのミラーレスカメラ、Zfc、Z50、Z30は何が違うの?」
Zfc、Z50、Z30、発売時期は異なりますが、カメラ性能はほぼ同じ。
スペック表を眺めても、いまいち違いが分かり難い。
Z50が一番最初に発売されているので、性能が低いと思いきや、度重なるファームウェアのアップデートにより、最新機種Z30と同等の機能を手に入れました。
性能はほぼ同じと言われると、困ることが一つ。
一体、どれを選んだらいいの?
結論|用途に応じて選ぶ
- Z50は写真をしっかりと撮りたい人
- Zfcは撮影体験を大切にしたい人
- Z30は動画撮影が多い人
性能は同じですが、それぞれコンセプトが異なり、オススメできる人も異なります。
なぜ、上記のような結論になったのか、分かりやすく解説していきます。
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/Yuyuneko-hirameki-150x150.png)
私は撮影体験を重視してZfcを選びました!
この記事を読むと、こんな事がわかります。
- スペック比較|Z50、Zfc、Z30
- 主な共通点|Z50、Zfc、Z30
- 主な違い|Z50、Zfc、Z30
- Z50の特徴とオススメな人
- Zfcの特徴とオススメな人
- Z30の特徴とオススメな人
カメラの始め方について知りたい方は、こちら。
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/03/camera-choise1-300x169.jpg)
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/03/camera-choise1-300x169.jpg)
スペック比較|Z50、Zfc、Z30
まずは、スペックの違いを見ていきましょう。
Z50、Zfc、Z30の主な仕様を、比較表にしました。
![]() ![]() EOS Z50 | ![]() ![]() Zfc | ![]() ![]() Z30 | |
---|---|---|---|
マウント | Zマウント | Zマウント | Zマウント |
センサーサイズ | APS-C | APS-C | APS-C |
画素数 | 2088万画素 | 2088万画素 | 2088万画素 |
ファインダー | 236 0.68倍(換算) | 万ドット236 0.68倍(換算) | 万ドットなし |
内蔵フラッシュ | あり | なし | あり |
ボディ内手ぶれ補正 | なし | なし | なし |
自撮り | 非対応 | バリアングル | バリアングル |
タッチパネル | あり | あり | あり |
スマホ連携 | あり | あり | あり |
USB充電 | microUSB | USB-C | USB-C |
低速限界設定 | あり | あり | あり |
ボディ質量 (バッテリーSD含む) | 450g | 445g | 405g |
合計質量 (付属レンズ込) | 585g | 580g | 540g |
サイズ | 約127×94×60mm | 約135×94×44mm | 約128×74×60mm |
カラー | ブラック | シルバー | ブラックブラック |
発売年 | 2019年 | 2021年(シルバー) 2023年(ブラック) | 2022年 |
価格 | 約12.3万円 | 約13.5万円 | 約10.8万円 |
着色箇所が、他と比べて優れている点。
比較表をみると、ほとんどの仕様が共通です。
Z50、Zfc、Z30の主な共通点
各カメラの違いを説明する前に、共通点について紹介しておきます。
主な共通点
- 画質
- オートフォーカス性能
- タッチパネル
- スマホ連携
- ISOオート時の低速限界設定(動体撮影に便利な機能)
Z50、Zfc、Z30では同じセンサーを使用しているため、画質は同等。
オートフォーカス性能も同等です(最新のファームウェアを適用した場合に限ります)。
動体撮影時に便利なISOオート時の低速限界設定も、どのカメラでも設定可能です。
Z50、Zfc、Z30の主な違い
性能はほとんど共通と言っていいZ50、Zfc、Z30。
異なる部分について、クローズアップして解説していきます。
分かりやすい様に、表にまとめました。
Z50 | Zfc | Z30 | |
---|---|---|---|
デザイン | モダン | クラシカル | モダン |
ファインダー | あり | あり | なし |
内蔵フラッシュ | あり | なし | あり |
グリップ | あり | なし | あり |
自撮り | 非対応 | バリアングル | 対応バリアングル | 対応
マイク性能 | |||
動画の30分制限 | あり | あり | なし |
デザイン
![Z50、Zfc、Z30のデザイン](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50-Zfc-Z30-design.jpg)
![Z50、Zfc、Z30のデザイン](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50-Zfc-Z30-design.jpg)
Z50、Zfc、Z30はデザインの傾向が異なります。
- Z50とZ30はモダン
- Zfcはクラシカル
どちらが優れているという事はありませんが、私はクラシカルなデザインのZfcが好みです。
ファインダー
Z50、Zfcは電子ビューファインダーを搭載。
Z30にはファインダーがありません。
ファインダーは必須ではありませんが、写真を撮るなら、ファインダーありがオススメ。
ファインダーのメリット
- 直射日光下でも被写体をしっかり確認できる
- 覗き込むスタイルのため、写真に没頭できる
内蔵フラッシュ
Z50、Z30はフラッシュを内蔵しています。
Zfcには内蔵フラッシュがありません。
別売りの外付けフラッシュには、Z50、Zfc、Z30どのカメラでも対応しています。
どうしても内蔵フラッシュが欲しい方は、Z50またはZ30を選択してください。
自撮り
![Zfcの背面(バリアングル)](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfc-back1.jpg)
![Zfcの背面(バリアングル)](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfc-back1.jpg)
Zfc、Z30はバリアングルモニターを搭載。
画面がカメラ前方に向くため、自撮りに向いています。
![バリアングルモニターの説明](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/bali.png)
![バリアングルモニターの説明](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/bali.png)
Z50はチルトモニターを採用。
Z50のチルトモニターは、カメラ前方まで動きません(180度回転しない)。
![チルトモニターの説明](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/tilt.png)
![チルトモニターの説明](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/tilt.png)
自撮りをするならZfcまたは、Z30をチョイスしましょう。
グリップ
![Z50、Z30の大型グリップ](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50-Z30-grip.jpg)
![Z50、Z30の大型グリップ](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50-Z30-grip.jpg)
Z50、Z30は右手の握り込み部に、しっかりとしたグリップを採用しています。
Zfcにはグリップがありません。
小さく軽いレンズを装着している時は、グリップがなくても大きな問題にはなりません。
ですが、望遠レンズ等の大きく思いレンズを使うときは、グリップの良し悪しが顕著に現れます。
望遠レンズを多用する方は、しっかりしたグリップとファインダーがあるZ50がオススメです。
マイク性能
マイク性能は動画のクオリティに多大な影響を与えます。
動画を頻繁に撮る人にとっては、マイク性能は重視したいポイントです。
Z50、Zfcは標準的なマイクを搭載。
Z30は高性能なマイクを積んでいます。
Vlog撮影に最適なAPS-Cミラーレスカメラ(ニコン公式のニュースリリースより)として、高性能なマイク性能を提げて登場したのがZ30。
動画を頻繁に撮るなら、Z30が最適でしょう。
ただし、高性能な外部マイク(別売りマイク)よりも優れているわけではありません。別途マイクを購入予定の方は、そこまで気にする必要はないでしょう。
動画の30分制限
Z50、Zfcには動画の30分制限(連続で動画撮影できる時間が最長29分59秒)があります。
Z30には動画の30分制限はありません。
動画を長時間連続で撮影をする人は、Z30一択です。
Z50の特徴とオススメな人
![ニコンZ50の画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50.jpg)
![ニコンZ50の画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z50.jpg)
Z50は、ニコンのAPS-Cミラーレスカメラ初号機です。
発売は、2019年と若干古いものの、度重なるファームウェアアップデート(計12回)により、最新機種のZ30と同等の性能を手に入れました。
Z50の特徴
- 日中の撮影に嬉しいファインダーを搭載
- ワンアクションで展開可能なチルトモニターを採用
- 大型グリップの採用により、大きなレンズでも安定して保持できる
- 画質やオートフォーカス性能はZfc、Z30と同等
- いざという時に役立つ内蔵フラッシュを搭載
しっかりとしたグリップでカメラを安定的に持ち、ファインダーを除いて撮る。
ワンアクションで展開可能なチルトモニターを駆使し、ハイアングル、ローアングルもお手のもの。
Z50は、写真をしっかりと撮りたい人にこそ、オススメしたいカメラです。
Zfcの特徴とオススメな人
![Zfcの画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/15came-zfc.jpeg)
![Zfcの画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2023/11/15came-zfc.jpeg)
Zfcは、2021年にニコンのAPS-Cミラーレスカメラの弐号機として登場しました。
クラシカルな外観をまとい、カジュアルに楽しむことをコンセプトに開発。
デザインを重視しながらも、手の取りやすい価格帯に抑えられている点は嬉しいポイントです。
Zfcの特徴
- クラシカルでオシャレなデザイン
- バリアングルモニターの採用により、自撮り可能
- 選べる2カラー(シルバー、ブラック)
- カメラ上部(軍幹部)に並ぶダイヤル操作で、フイルムカメラの様な操作が可能
- 画質やオートフォーカスはZ50、Z30と同等
Z50、Z30と同等の性能を維持しながらも、オシャレな外観を纏ったZfc。
クラシカルなデザインのカメラを手にファインダーを除いて撮る。
更にカメラ上部(軍幹部)に並ぶダイヤルを操作することで、フイルムカメラを操作している様な高揚感も得られます。
Zfcは、撮影体験を大切にしたい人にオススメです。
Zfcについて詳しく知りたい方は、こちらの記事へ。
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfcg1-300x169.jpg)
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfcg1-300x169.jpg)
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfc-top-300x169.jpg)
![](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/01/zfc-top-300x169.jpg)
Z30の特徴とオススメな人
![ニコンZ30の画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z30.jpg)
![ニコンZ30の画像](https://life-y.tokyo/wp-content/uploads/2024/02/Z30.jpg)
2022年にニコンから発売されたAPS-Cミラーレスカメラの三号機。
ファインダーを取り去り、バリアングルモニター、高性能マイクを搭載することで、動画向きのカメラに仕上がっています。
Z30の特徴
- ニコンAPS-Cミラーレスカメラで最軽量(405g|バッテリーSD含む)
- 高性能マイクを搭載し、動画に最適
- バリアングルモニターにより、自撮りに対応
- 動画撮影時の30分制限がない
- 画質やオートフォーカス性能はZ50、Zfcと同等
高性能マイクとバリアングルモニターを駆使し、動画を撮影する。
動画撮影時の30分制限がないので、長時間録画も思いのまま。
写真の画質やオートフォーカスは、Z50、Zfcと共通なので安心。
Z30は動画を中心に撮影する人にオススメのカメラです。
まとめ
Z50、Zfc、Z30の違いについて解説しました。
性能にはほとんど差がありませんが、それぞれに優れたポイントがあり、オススメしたい人も違う。
自分の用途にあった、カメラを選択しましょう。
結論|オススメしたい人
- Z50は写真をしっかりと撮りたい人
- Zfcは撮影体験を大切にしたい人
- Z30は動画撮影が多い人
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