クラシカルでおしゃれなニコンZfc。
Zfcを導入して、早くも2年(通算)が経過しました。
私は初めにシルバーのZfcを購入。一度手放しましたが、ブラックのZfcを再度手に入れました。
現在は、張革をミッドナイトグレーに変更(公式サービスによりチェンジ)したブラックベースのZfcを愛用しています。
デザイン・軽さ・コスパ。
三拍子そろったニコンZfcは、2年経った今でも満足度の高いカメラです。
私はニコンZfも使用していますが、Zfがあるからと言ってZfcが不要かというとそんな事はありません。
むしろZfを使用しているからこそ、Zfcの魅力に気付かされました。
Zfcは「写真をカジュアルに楽しんで欲しい」という思いを体現したカメラ。
性能はニコンZfに劣るものの、写真を撮るのには必要十分。
価格もボディ単体で11万円台と、お財布にも優しい価格設定が魅力的です。
2年間使った総まとめとして、改めてニコンZfcのレビューをしたいと思います。
作例・メリット・デメリットを含めて解説していきますので、Zfcが気になる方はチェックしてみてください。
ニコン公式で、キャッシュバックキャンペーンを実施。
期間中に対象商品を新品で購入し、所定の手続きを完了させるとキャッシュバックがあります。
対象商品購入期間|2025年2月14日(金)〜5月7日(水)
応募締め切り|2025年6月6日(金)当日消印有効
キャッシュバック金額 | 対象カメラ&レンズキット |
---|---|
5,000円 | Z30ボディー Z30 16-50 VRレンズキット Z30ダブルズームキット Z30 12-28 PZ VRレンズキット |
10,000円 | Z5ボディー Z5 24-50レンズキット Z5 24-200レンズキット Zfcボディー Zfc 16-50VRレンズキット Zfc 28mm f/2.8 Special Editionキット |
30,000円 | Zfボディー |
35,000円 | Zf 40mm f/2(SE)レンズキット |
40,000円 | Z6II Z6II 24-70レンズキット |
50,000円 | D850ボディー D780ボディー Z6III 24-120レンズキット Z6IIIボディー Z8ボディー |
70,000円 | Z7IIボディー |
キャッシュバック金額 | 対象レンズ |
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5,000円 | NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 NIKKOR Z 28mm f/2.8 * NIKKOR Z 40mm f/2 NIKKOR Z 40mm f/2 (SE) *28mmの方はSE版は対象外 |
7,000円 | NIKKOR Z 26mm f/2.8 NIKKOR Z 50mm f/1.8 S NIKKOR Z MC 50mm f/2.8 |
10,000円 | NIKKOR Z 14-30mm f/4 S NIKKOR Z 17-28mm f/2.8 NIKKOR Z 28-75mm f/2.8 NIKKOR Z 70-180mm f/2.8 NIKKOR Z 20mm f/1.8 S NIKKOR Z 24mm f/1.8 S NIKKOR Z 35mm f/1.8 S NIKKOR Z 85mm f/1.8 S NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S |
20,000円 | NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR NIKKOR Z 50mm f/1.2 S NIKKOR Z 85mm f/1.2 S NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena |
30,000円 | NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S |
70,000円 | NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S |
詳しく知りたい方は、ニコン公式ホームページのキャンペーンページをご確認ください。
ニコンZfcとは

ニコンZfcは2021年7月23日に、ニコンから発売されたAPS-Cミラーレスカメラ。
2023年3月3日に新色ブラックを発売。
ニコンのフイルムカメラ「FM2」にインスパイアされたヘリテージデザインを採用し、同社デジタルカメラとしてはニコンDf以来のクラシカルな外観のカメラとなっています。
Zfcの「c」は、「casual」に使ってほしいというニコンの願いを表しているとのこと。
スペックを2019年発売のニコンZ50と同程度に留めることで、コストを抑えながら外観にも拘ったデザインに仕上げることに成功しています。
ニコンZfcはコストと性能、そしてデザイン。この3点のバランスを見ながら作られたカメラで、価格も含めてカジュアルに写真を楽しみたい人に向いています。
作例
ニコンZfcで撮影した作例を紹介します。

新宿にある有名なビルを撮影。
絞り開放での写真ですが、中心から周辺までしっかり解像しています。
ガラスの質感もいいですよね。
写真右側のシャドー部のグラデーションが非常に豊か。
撮影レンズはNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR。
付属レンズで撮影したとは思えないくらい良く写ります。

空港で旅客機を撮影。
光と影の描き分けが絶妙で、立体感を感じる描写。
旅客機が白飛びすることなく、しっかりと表現されています。
それでいて、影の部分も黒潰れしていません。
Zfcのセンサー性能の高さが伺えます。

飛行機の窓から、富士山を撮影。
中心に写る富士山は非常にシャープ。
富士山の周りに浮かぶ雲の立体感を感じます。
シャッターボタンを押すだけで、コレだけの絵が撮れてしまうZfc。
素晴らしいの一言です。

特徴的な岩が並ぶ海岸。
透き通る水の質感がしっかりと表現されています。
シャドー部の階調表現は本当に素晴らしい。
レンズとセンサーのマッチングが良いのでしょう。
他メーカーの付属レンズでは、なかなか味わえない描写力です。

松林の中を撮影。
写真の隅まで非常にシャープ。
木の皮の質感表現もお見事です。
ホワイトバランスはオートで撮影していますが、グリーンに引っ張られることなくクリアに描写されています。
ホワイトバランスを手動設定せずとも、これだけのクオリティの写真が撮れる。本当にありがたいことです。

広角側24mm相当で撮影。
絞り開放から非常にシャープ。
風景に溶け込む人物も、しっかりと描き分けてくれます。
グラデーションが非常に豊か。
ピント位置の関係か、若干周辺が流れていますが気になるほどではありません。

バリアングル液晶を活用し、ローアングルから撮影。
空と灯篭、地面に広がる砂のグラデーションが非常に豊かに表現されています。
少し影っていたこともあり、全体的に淡めの色合いですが、雰囲気にマッチしていてGOOD。
シックな描写が得意なZfcですが、こういうハイキーな表現もなかなか良いものです。

少し暗めのシチュエーション。
ISO感度は高感度のISO4000。
多少ノイズはあるものの、悪目立ちせず十分に綺麗。
高感度でありながら、しっかりと色が残っている点にZfcのセンサー性能の高さが伺えます。

こちらも高感度の作例。
ISO感度は5000。
高感度ノイズの感じ方は人によって異なりますが、私にとっては十分に実用範囲。
カラーノイズも少なめで、高感度でも色情報が残っている点が素晴らしい。
ノイズレスとは言えませんが、高感度を極端に怖がる必要はありません。

登山中、山の中を撮影。
ハイライトからシャドー部まで、本当に良く写ります。
明るめの露出と相まって、爽やかさを感じる描写。
Zfcはレンズ込で580gと軽量ですので、登山やハイキングに持って行くのにもオススメです。



ニコンZfcと付属レンズNIKKOR Z 16-50mmは、非常にシャープな像を結びます。
きっちりと写るので、建物を撮るのにぴったり。
写真周辺部の流れが少ないこともあり、撮影していて気持ちがいいものです。





建物や人工物の撮影が得意なZfc。
では、四季折々の花や植物が苦手かというと、そうではありません。
Zfcはレンズ交換式カメラ。
レンズを交換することで、様々な被写体に対応できます。
純正のNIKKORレンズを選ぶのも良いですし、マウントアダプターを使えばオールドレンズでの撮影も可能です。
見た目がクラシカルなZfcだからこそ、あえてオールドレンズで楽しむのもまた一興。
Zfcは本当に撮影が楽しくなるカメラです。



建物や花、風景だけでなく「食べ物」だって綺麗に撮りたい。
そんな要望にもバッチリ答えてくれます。
シズル感をしっかりと感じさせてくれる描写。
高級レンズを使わずとも、これだけの表現できてしまうZfcの優秀さには本当に驚かされます。

















完璧とはいかないまでも、十分に綺麗な描写をするニコンZfc。
作例を見て十分な写りだと感じたのなら、ニコンZfcはあなたにとってピッタリのカメラかもしれません。
スペック比較
ニコンZfcのスペックを見ていきましょう。
同クラスの他社カメラとスペックを比較しました。
![]() EOS R10 | ![]() Zfc | ![]() α6400 | |
---|---|---|---|
メーカー | キヤノン | ニコン | ソニー |
マウント | RFマウント | Zマウント | Eマウント |
レンズラインナップ | 少ない | 少ない | 多い |
センサーサイズ | APS-C (Canonサイズ) | APS-C | APS-C |
画素数 | 2420万画素 | 2088万画素 | 2420万画素 |
ファインダー | 236万ドット 0.63倍(換算) | 236 0.68倍(換算) | 万ドット0.71倍(換算) | 236万ドット
内蔵フラッシュ | あり | なし | あり |
ボディ内手ぶれ補正 | なし | なし | なし |
被写体認識 | あり | なし | なし |
自撮り | バリアングル | バリアングル | チルト |
タッチパネル | あり | あり | あり |
スマホ連携 | あり | あり | あり |
USB充電 | USB-C | USB-C | Micro USB |
低速限界設定 | あり | あり | あり |
ボディ質量 (バッテリーSD含む) | 429g | 445g | 403g |
合計質量 (付属レンズ込) | 559g | 580g | 519g |
サイズ | 約123×88×83mm | 約135×94×44mm | 約120×67×60mm |
カラー | ブラック | ブラック・シルバー | ブラック・シルバー |
価格 | 約13.4万円 | 約13.6万円 | 約12.0万円 |
スペックでは、大きな違いはありません。
オートフォーカスは被写体認識を搭載したキヤノンEOS R10が優勢。
交換レンズの数は、Eマウントを搭載したソニーα6400が有利です。
ニコンZfcは、画素数が若干少ないものの付属レンズが優秀。
付属レンズの画質は、ニコンZfcが一歩リードしています。
デザインは三者三様。
私は、ニコンZfcのデザインが最も好みです。
外観
ニコンZfcの外観を見ていきましょう。
私のZfcは、ブラックカラー。
ニコン公式サービスにより、張り革をミッドナイトグレーにチェンジしています。
前面

ボディ前面。
クラシカルな外観が目を惹きます。
ニコンロゴはフイルムカメラ時代のロゴを採用(現在のニコンロゴは斜体)。
向かって左側にはダイヤルが配置されています。
左下のボタンはカスタムボタンになっており、好きな機能を割当てが可能。
このボタンは、張革交換でミッドナイトグレーになっていますが、通常は黒色です(張革交換サービスを利用すると、張革と同色になります)。
前面にはグリップがなくシンプルなフラットデザイン。
スッキリとしたデザインが好印象です。
背面

ボディ背面。
ファインダー窓は丸型を採用。
丸窓はわかる人にはわかる嬉しいポイントです。
(ニコンは上級機のみに丸窓を採用しています。DfとZf、Zfcは例外。)
右上には埋め込み式のダイヤルが配置されています。
背面モニターはバリアングル方式の可動液晶を採用。

上の写真は、バリアングル液晶を展開した状態。
ローアングルやハイアングル、自撮りの撮影も対応した優れものです。
上面(軍幹部)

上面(軍幹部)には3つのダイヤルを配置。
ISO、シャッタースピード、露出補正の設定を、電源を切った状態でも確認できます。
露出補正ダイヤルとシャッタースピードダイヤルの間にある小窓は、F値の表示用。
小窓はフイルムカメラのフイルムカウンターを彷彿とさせます。
左側のISOダイヤルの下には、M、A、S、Pモードの切替スイッチが配置されています。
他のカメラのモードダイヤルに当たるのが、本切替スイッチ。
デザインに溶け込んでいる点も嬉しいポイントです。
側面

側面には、端子類を配置。
上からHDMI、USB-C端子、マイク端子。
USB-C充電の採用は本当にありがたい。
ニコンZfcの良かった点(メリット)
ニコンZfcの良かった点(メリット)について紹介します。
- 美しいデザイン
- 優秀な画質|付属レンズでも綺麗
- 持ち出したくなる軽量ボディ
- コスパ良好
- 快適な操作性|ボタン・ダイヤル
- バリアングル可動液晶|ロー・ハイアングルで活躍
- USB-C充電可能
①美しいデザイン

ニコンZfcは、直線を貴重としたクラシカルなデザインを採用。
現代的な見た目とは一風変わった懐かしいデザインは、オシャレそのもの。
ニコンZfcで写真を撮っていると、話しかけられることがあります。
フイルムライクなZfcは、一般の方からも注目度が高いようです。
オシャレなデザインは、撮られる側にも影響を与えます。
撮られ慣れていない人を自然な笑顔で撮るには、大きくて重いカメラよりもデザインの優れたZfcの様なカメラが向いています。
いきなり大きいカメラを向けられたら、人は緊張しますからね。
大きく・重いカメラよりも、Zfcで撮影した写真の方がいい笑顔ということも珍しくありません。

デザインが似ているZfと比較すると、Zfcの方がボディが薄く、前面がフラットなシンプルデザイン。
質感そのものはZfに軍配が上がりますが、全体的なデザインはZfcの方が美しいと感じます。
私はZfcのデザインの方が好みです。
また、Zfcは張革を公式サービス(有料)で交換可能な点も気に入っています。
私は、素のブラックから始まり、オリーブグリーンを挟んで、現在はミッドナイトグレーのZfcを愛用しています。

Zfcは背面液晶の情報表示カラーを選択できます。
張革と同じカラーを設定すれば、液晶まで含めた一体感を感じることができます(上の写真は分かりやすさ重視でピンクを選択)。
ニコンの写真をカジュアルに楽しんで欲しいという思いが詰まった、粋(いき)な計らい。
当然Zfにもこの機能があるのか?と言えば、Zfにはありません。
美しいデザインをより楽しむという面では、Zfcこそが完成系と言えます。

デザインも美しいし、遊び心も忘れない。
ニコンZfcは本当に良いカメラです!
②優秀な画質|付属レンズでも綺麗
ニコンZfcの画質は、間違いなく優秀です。
高級レンズで撮影すれば、高画質に撮影することができますが、Zfcのスゴいところはキットレンズ(付属レンズ)でも高画質な写真が撮れること。
私はNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRがセットになったレンズキットを購入しましたが、このレンズの画質が本当に良いのです。
作例のほとんどは、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRで撮影したもの。
レンズの明るさやズーム域(ズーム倍率)は標準的なものの、写りは抜群。
写りだけでなく、軽量コンパクトな点もありがたい。
見た目のマッチングも悪くないので、Zfcの常用レンズにぴったりです。
弱点はレンズが暗いこと。
暗めの室内写真には若干の不安が残るものの、Zfcは高感度耐性が高いこともあり、その不安も杞憂に終わることもしばしば。
また、F値が大きい(暗い)ため、大きなボケを作るのは苦手。
心配な方は、単焦点レンズを1本追加しておくと安心です。
- NIKKOR Z DX 24mm f/1.7 使いやすい画角、ボケを作りやすい
- NIKKOR Z 40mm f/2 (SE) より大きなボケが作れる、デザインがGOOD、少し狭めの画角(人によっては使いづらい)



Zfcは16-50mmとの組合せだけでもいいのでは?と思えるくらい完成度が高いです。
私は、ボケ写真担当でNIKKOR Z 40mm f/2(SE)を使っています。
③持ち出したくなる軽量ボディ
ニコンZfcは、デザインを維持しながら、軽量化に成功しています。
同社のクラシカルなデザインのカメラ、ニコンZfと比較してみましょう。
Zfc → 445g(バッテリーSD含)
Zf → 710g(バッテリーSD含)
Zfcがいかに軽量であるか、お分かり頂けるでしょう。
カメラと言えば、画質やオートフォーカス等に着目しがちですが、重さも立派な性能。
カメラが軽いと、積極的に持ち出します。
カメラを持ち出す頻度が増えれば、いい写真も自ずと増えるというものです。
特に、夏や冬。カメラを持ち出すのが億劫になる季節に真価を発揮。
やはり、軽さは正義です。



普段はフルサイズのカメラ(α1やZf)を使用しますが、荷物を減らしたい旅行にはZfcを持ち出す事が多いよ!



軽量なZfcだと、疲れ具合も軽減できて、一石二鳥ですね!
④コスパ良好
ニコンZfcは価格が安いのも嬉しいポイント。
ニコンZfcはボディ11万円台、16-50mmのレンズが付属するレンズキットが13万円台。
同社のクラシカルなZfは、ボディのみで27万円。
Zfcは同社のZfの半額以下で手に入れることができます。
カメラ性能はZfの方が高いものの、写真を撮ることに関してはZfcの性能でも必要にして十分。
しっかりとファインダーも搭載していますので、写真を楽しみたい方にはおすすめなカメラに仕上がっています。
必要な機能が揃っているのであれば、カメラは安いに越したことはない。
デザインと質感、そして写真機としての性能を確保しながらボディ11万円台に抑えたZfcは、コストパフォーマンスの良好な一台と言えるでしょう。
⑤快適な操作性|ボタン・ダイヤル




ニコンZfcは、豊富なボタン・ダイヤルを搭載し快適な操作性を実現しています。
特に多いのがダイヤル。
露出補正、シャッタースピード、ISO感度の専用ダイヤルが3つ(各1つ)。ボディの前後に2つ(前に1つ、後ろに1つ)のダイヤルが配置されています。
合計5つのダイヤルを搭載したカメラは、中級機と言えども中々ありません。
そのおかげで、操作性は極めて良好。
操作レスポンスも悪くなく、撮影していてストレスがありません。


また、写真・動画の切替えがワンアクションでできる点も嬉しいポイント。
切替は物理スイッチで行うので、写真・動画どちらのモードになっているか瞬時に分かります。
ニコンZfcはボタン・ダイヤルが充実しており、操作レスポンスも良好。
非常に快適な撮影が可能なカメラに仕上がっています。



操作性は快適そのもの。撮影でストレスがたまらないのは、Zfcの強みです!
⑥バリアングル可動液晶|ロー・ハイアングルで活躍


ニコンZfcはバリアングル方式の可動液晶を搭載。
可動域が広いため、ローアングルやハイアングルで活躍します。
液晶を手前に向けることで、自撮りでも可能です。
バリアングル方式は、縦位置でのローアングル・ハイアングル撮影にも対応できるので、重宝しています。



チルト液晶の方がスチル(写真)向きと言われますが、縦位置でのローアングル撮影などには無力。バリアングルであれば、縦位置でも安心です。
⑦USB-C充電可能
ニコンZfcは、最新の充電規格USB-C充電に対応しています。
専用の充電器を使わなくても、充電できる点が大変便利。
旅行等の荷物を減らせるのも、ありがたい。
もちろん、専用の充電器でもバッテリーの充電が可能です。
最近は、カメラに充電器が付属していないモデルも多いですが、Zfcは専用充電器がカメラに付属しています。
USB-C充電と専用充電器による充電、ユーザー側で選択できるのが嬉しいポイントです。



便利なUSB-C充電ですが、予備バッテリーの充電には専用充電器の方が便利。Zfcは専用充電器が付属していますので、好みで使い分けましょう!
ニコンZfcの気になる点(デメリット)
ニコンZfcの気になるポイント(デメリット)について紹介します。
- Zfcに似合うレンズが少ない
- バッテリー残量のパーセント表示ができない
- ボディ側に手ぶれ補正がない
①Zfcに似合うレンズが少ない
ニコンZfc最大のデメリットは、似合うレンズが少ない事。
ニコンZマウントのレンズは、現代風のデザインが大半を占めます。
クラシカルなZfcにマウント(装着)しても、あまり似合っているとは言えません。
- NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
- NIKKOR Z 40mm f/2(SE)
- NIKKOR Z 26mm f/2.8
- NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
- NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
望遠レンズや高級Sラインレンズも物理的には装着できますが、Zfcには似合いません。
オシャレなZfcですから、レンズもスマートに行きたい。
そんな方は、上記選択肢からレンズを選びましょう。



ニコンさん、もっとZfcに似合うレンズを増やしてください。
②バッテリー残量のパーセント表示ができない
ニコンZfcはバッテリー残量のパーセント表示ができません。
必須の機能ではありませんが、バッテリー残量が1%刻みで確認できるほうが安心ですよね。
ソニーは、ミラーレスカメラ初期のNEX(10年以上前)の頃から搭載している機能なので、Zfcにも是非搭載して欲しかった。
③ボディ側に手ぶれ補正がない
Zfcは、ボディ内手ぶれ補正を搭載していません。
手ぶれを抑えてくれる手ぶれ補正。必須の機能ではありませんが、あると便利。
しかし、手ぶれ補正をボディ内に搭載するとカメラが大きく重くなります。
ボディが重くなると、Zfcの魅力の一つである軽量ボディがスポイルされてしまいます。
そう考えると、ボディ内手ぶれ補正がないのはベターな選択と言えるでしょう。
とはいえ、手ぶれ補正を使いたい場面もありますよね。
そんな方は、手ぶれ補正付きのレンズを使用しましょう。
キットレンズ(付属レンズ)であるNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRにはレンズ内手ぶれ補正を搭載しているため、この組合せであれば手ぶれ補正を利用可能。
また、ニコンZレンズのAPS-C向けのズームレンズはレンズ内手ぶれ補正を搭載しているため、問題となるシーンは限られます。
手ぶれ補正が使えないことで問題となるシーンは(主に)以下の2つです。
- 単焦点レンズ(手ぶれ補正なし)を使用して暗所を撮影する時→ブレやすい
- 単焦点レンズ(手ぶれ補正なし)を使用して動画を撮影する時→ブレやすい
①のシーンでは手ぶれ補正が使えないものの、シャッタースピードを上げる事で回避可能(写真にノイズはのりますがブレるよりは良い)。
②は気合いで何とかするか、おとなしく手ぶれ補正付きのレンズを購入しましょう。
一緒に買うと安心なアイテム
ニコンZfcと、一緒に購入すると安心なアイテムを紹介しておきます。
①SDカード|必須


ニコンZfcのSDカードタイプは、UHS-I。
UHS-IIには対応していないので、UHS-Iタイプを購入しましょう。
(UHS-IIのSDカードも使えますが、UHS-I相当の速度での動作になります。宝の持ち腐れです。)
オススメのSDカードを紹介しておきます。
容量は、写真を撮るだけなら64GBで十分です。
参考|128GBではJPEGだけで8400枚、RAW+JPEGで約2200枚ほど記録できます。64GBなら半分ほどになります。
毎月のAmazonセールで安くなる事が多いため、セールの時に購入するとお得です。
Nextorage | SanDisk | |
---|---|---|
SDカードタイプ | UHS-I | UHS-I |
商品名 | NX-F2CL128G | SDSDXXU-064G-GHJIN |
最大速度 | 読込:100MB/s 書込:非公表 最低書込:30MB/s | 読込:200MB/s (カメラでは最大読込104MB/s) 書込:90MB/s |
容量 | 128GB | 64GB |
価格 | 2,790円 | 2,606円 |
UHS-IのSDカードは、SanDiskが最もおすすめです。
NextorageのSDカードが代替わりし、最大書込速度が非公表になりました。
最低書込速度は保証されていますので、連写を多用しない方はNextorgageでもOKです。
②液晶保護フィルム|ほぼ必須
液晶の保護に必要な、保護フィルム。
今回は、ハクバの保護フィルムを選択しました。
Zfcはデザイン面から、カメラを首から下げて歩く事が多いため、液晶保護フィルムは必須と言っても過言ではありません。
③保護フィルター|安心なアイテム


保護フィルターは、レンズへのキズを防ぐためのアイテム。
保護フィルターのメリット
- レンズへのキズ防止
- レンズの汚れ、ホコリ等の付着防止
- レンズがキズつかない レンズ修理費が掛からない
写りへの影響は、ほぼゼロ(逆光時は影響がある場合あり)。
『基本的に保護フィルターを付けておき、影響が出る時のみ外すという運用』がオススメです。
フィルターのサイズは、レンズに合うものを選びます。
例:レンズに『φ46』と表示があれば、46mmのフィルターを選べばOK
私は、ハクバの『XC-PRO エクストリーム レンズガード』を主に使用しています。
④ブロア|安心なアイテム
ブロアは、レンズに付着したゴミ(埃等)を吹き飛ばすのに便利なクリーニングアイテム。
空気の力でゴミを吹き飛ばします。
レンズのゴミは、写りに影響しますので、ブロアを1つ持っておくことをオススメします。
⑤予備バッテリー|安心なアイテム
ZfcはUSB-Cを使ってモバイルバッテリーからも充電が可能です。
とは言え、移動中(撮影していない時)にケーブルを繋いで充電するのも面倒ですよね。
そんな時は、予備バッテリーがあると安心です。
写真撮影では、1日もつ印象のZfcですが、動画も撮影するとなると話は別。
動画を撮影時はバッテリーがモリモリ減るので、動画を多く撮る方は予備バッテリーを購入しておきましょう。
予備バッテリーはニコン純正がオススメです。



Zfcの対応バッテリーはEN-EL25とEN-EL25aの2種類があります。
EN-EL25aの方が容量が大きいですが3,000円ほど高価。
安心材料としてなら、安価なEN-EL25をおすすめします。
まとめ


ニコンZfcを累計2年間使用したレビューをしました。
最後に、メリット・デメリットをもう一度整理しておきましょう。
- 美しいデザイン
- 優秀な画質|付属レンズでも綺麗
- 持ち出したくなる軽量ボディ
- コスパ良好
- 快適な操作性|ボタン・ダイヤル
- バリアングル可動液晶|ロー・ハイアングルで活躍
- USB-C充電可能
- Zfcに似合うレンズが少ない
- バッテリー残量のパーセント表示ができない
- ボディ側に手ぶれ補正がない
クラシカルな見た目に、軽量ボディ。写真をカジュアルに楽しめるカメラ。
まさに写真撮影の醍醐味を詰め込んだカメラです。
それでいて価格は11万円台(レンズ込みで13万円台)と非常にお得。
決して安い価格ではありませんが、コスト以上の価値を提供してくれるいいカメラです。
これからもずっと愛用していきたいカメラ。
ニコンZfcは、心からおすすめできるカメラです。