どんな場所でも思い出を残したい。
そんな願いに応えてくれるのが、防水カメラです。
最近はスマホにも防水機能が付いているので、一見すると不要と思われる防水カメラ。
しかし、考えてみてください。海や河にスマホを水没させながら、写真を撮れますか?
私はできません。理由は至ってシンプル。壊れたら大惨事だからです。
- 電話ができない
- メール、LINEができない
- バーコード決済、クレカ決済、交通系IC利用不可
水辺の写真は、防水カメラに任せましょう。
今までに120以上(2024年4月現在)のカメラを購入し、使用してきた私が、おすすめの防水カメラについて紹介します。
まずは結論から。おすすめ防水カメラは以下の3機種です。
- SONY Cyber-shot RX0II
- OM SYSTEM TG-7
- RICOH PENTAX WG-90
なぜ、上記3つのカメラがおすすめなのか、特徴やメリット、デメリットも含めて解説します。
購入の参考となる様に、作例も用意。
その前に、おすすめ防水カメラの所有経験、主な使用コンデジを紹介しておきます。
同機種
- SONY Cyber-shot RX0II
1世代前
- オリンパス(OM SYSTEM ) TG-6(TG-7の前機種)
- ソニー Cyber-shot RX100m7
- ソニー RX0II
- キヤノン PowerShot G1X mark3
- オリンパス(OM SYSTEM ) TG-6
おすすめ防水カメラの選定基準
おすすめの防水カメラを紹介する前に、選定基準を明確にしておきましょう。
- 防水対応
- 2024年現在において新品購入できる
- スマホと差別化できる
上記3点が選定基準になります。
順番に解説していきます。
防水対応
おすすめ防水カメラを選ぶので、当然「防水」に対応している必要があります。
なんちゃって防水ではなく、規格に基づいた防水性能の記載があるカメラを選定しています。
例:IPX8相当
新品購入できる事
おすすめのカメラでも、購入できないのでは意味がありません。
2024年時点で、新品購入可能なカメラに絞りました。
防水カメラはラフに扱われる傾向が強いため、購入するなら新品がオススメです。
スマホと差別化できる
新たにカメラを購入するならば、スマホと差別化をはかりたい所。
「スマホと差別化ができるか」も選定基準に盛り込みました。
例1:スマホよりも高画質
例2:ズームができる
おすすめ防水カメラの性能|スペック
まずは、カメラの性能を見ていきましょう。
おすすめ防水カメラとして選定したカメラは3つ。
- SONY Cyber-shot RX0II
- OM SYSTEM TG-7
- RICOH WG-90
スペック比較
スペック比較をしていきます。
RX0II | TG-7 | WG-90 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1インチ | 1/2.3インチ | 1/2.3インチ |
有効画素数 | 1530万画素 | 1200万画素 | 1600万画素 |
レンズ | 24mm F4 | 25-100mm F2-4.9 | 28-140mm F3.5-5.5 |
ズーム倍率 | 4倍 | 5倍 | |
内蔵フラッシュ | なし | あり | あり |
手ぶれ補正 | なし | あり | あり |
自撮り | 180°チルト | ||
タッチパネル | なし | なし | なし |
スマホ連携 | あり | あり | なし |
USB充電 | Micro USB | USB-C | Micro USB |
RAW記録 | 対応 | 対応 | |
瞳オートフォーカス | あり | なし | なし |
低速限界設定 | あり | あり | なし |
最短撮影距離 | 約20cm | 1cm | 1cm |
防水 | 10m|IPX8相当 | 15m|IPX8相当 | 14m|IPX8相当 |
防塵 | IP6X相当 | IP6X相当 | IP6X相当 |
耐衝撃 | 2m | 2.1m | 1.6m |
耐荷重 | 200kgf | 100kgf | 100kgf |
質量 (バッテリーSD含む) | 約132g | 約249g | 約194g |
サイズ | 59.0×40.5×35.0mm | 114x66x33mm | 123x62x30mm |
カラー | ブラック | ブラック レッド | ブラック ブルー |
価格 | 約10.5万円 | 約5.8万円 | 約4.8万円 |
防水カメラの性能を見える化
まずは、気になる画質と価格の関係を見ていきましょう。
最も高画質な防水カメラはRX0II。その分価格も高価です。
画質と価格のバランスが良いカメラはTG-7。
最も低価格な防水カメラがWG-90となります。
RX0IIは24mmの単焦点レンズを搭載。
ズーム不可ですが、画質は極めて優秀です。
TG-7は24-100mmの4倍ズームレンズを搭載。
使い勝手の良い焦点距離を確保しています。
WG-90は28-140mmの5倍ズームレンズを搭載。
広角側の画角が若干狭いですが、その分望遠側は140mmまで使えるので心強い。
画質・ズーム域・価格のバランスが良いのはTG-7だよ!
画質のいいRX0IIも捨てがたいよね
おすすめ①|SONY Cyber-shot RX0II
おすすめ防水カメラの1台目は、SONY Cyber-shot RX0II。
超コンパクトかつ高画質な防水カメラです。
24mm F4の単焦点レンズを搭載。ズームはできません。
RX0IIは現在も愛用中の防水カメラ。
4年(もうすぐ5年)使用していますが、今の所故障知らずです。
RX0IIの特徴
RX0IIの特徴を見ていきましょう。
- 超コンパクトなカメラサイズ
- 1インチセンサーによる極めて優秀な画質
- 防水10m、防塵、耐衝撃2.0m、耐荷重200kgfと頑丈
- 抜群のオートフォーカス性能|瞳オートフォーカスも搭載
- チルト液晶搭載|自撮り対応
- 充実した基本機能|RAW対応、シャッター速度低速限界設定あり
- 光学ズームなし
- 手ぶれ補正なし
- バッテリー持ちが悪い
- USB充電は可能だが、micro USB
RX0IIは、とにかく超コンパクト。
上のiPhone 13 miniとの比較を見ると分かるように、圧倒的なサイズ感です。
こちらは、TG-6(TG-7の前機種)との比較。
RX0IIの小ささが際立ちます。
コンパクトなRX0IIですが、画質も極めて優秀。
瞳オートフォーカスの搭載により、人物へのピント合わせは朝飯前です。
RX0IIは防水カメラとしては唯一、自撮りに対応したカメラ(180°チルト液晶搭載)。
ズームが出来ない、手ぶれ補正がないといった、大きな欠点もありますが、それを帳消しにほど魅力の詰まったカメラです。
メリットに魅力を感じたなら、RX0IIと相性がいいかもしれません。
RX0IIの作例
RX0IIの作例を紹介します。
RX0IIのレビューは、こちら。
おすすめ②|OM SYSTEM TG-7
おすすめ防水カメラの2台目は、OM SYSTEM TG-7。
TG-7は2023年にOM SYSTEM(旧オリンパス)から発売された、防水・対衝撃カメラの最新作。
ズームレンジは使い勝手のいい25-100mm(35mm換算)の4倍ズーム。
水深15mの防水、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃と、タフ性能に力を入れた1台です。
TG-7の特徴
TG-7の特徴を見ていきましょう。
- 防水コンデジとしては大口径のF2-4.9の大口径レンズを搭載
- 使い勝手の良い25-100mm(35mm換算)の4倍ズームレンズ
- 防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃と頑丈
- マクロ機能|顕微鏡モード搭載
- 充実した基本機能|RAW対応、シャッター速度低速限界設定あり
- ダイビング撮影向けの純正アクセサリーあり
- USB充電対応|USB-C
- タッチパネル非対応
- 暗所には強くない
- 動体撮影は難しい|コントラストオートフォーカスのため
おすすめ防水カメラの中で、耐衝撃性能(落下2.1m)、防水性能(15m)が最も高性能。
大口径の4倍ズームを搭載し、防水コンデジとしては画質にも拘っています。
広角側は開放F値がF2と明るいため、防水カメラの中では暗所にも強い。
また、センサーサイズが1/2.3インチと小さめではありますが、それを逆手にとったマクロ機能の優秀さには拍手を送りたい。
ホント、顕微鏡で見てるかの様な写真が撮れます。
また、RAW対応やシャッター速度低速限界設定が可能など、中・上級者に好まれる機能が充実しています。
水中撮影向けの純正アクセサリー類が多いのも嬉しいポイントです。
TG-7は画質、使い勝手、価格、すべてに置いてバランスの良いカメラです。
TG-7は本当にバランスの良いカメラ。大抵の事はこなせる優等生タイプです。
TG-6の作例(TG-7の前モデル)
TG-7の前モデル、TG-6の作例を紹介します。
TG-6とTG-7は、センサーもレンズも共通。
そのため、画質も同等と考えてOKです。
TG-7の1世代前の機種TG-6のレビューは、こちら。
おすすめ③|RICOH PENTAX WG-90
おすすめ防水カメラの3台目は、RICOH PENTAX WG-90。
WG-90は、2023年にRICOHから発売された防水カメラの最新機種。
28-140mmの5倍ズームレンズを搭載。
5万円以下というリーズナブルな価格でありながら、防水カメラとしての基本をしっかり抑えた一台です。
WG-90の特徴
WG-90の特徴を見ていきましょう。
- 使い勝手の良い28-140mm(35mm換算)の5倍ズームレンズ
- リーズナブルな価格|5万円以下
- 防水14m、防塵、耐衝撃1.6m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃と頑丈
- マクロ機能|1cmマクロ
- タッチパネル非対応
- 暗所には強くない
- 動体撮影は難しい|コントラストオートフォーカスのため
- 必要最低限の機能のみ|RAW非対応、ISOオート低速限界設定不可
機能は、他の2機種(RX0II、TG-7)に比べて若干物足りないものの、防水カメラの性能は十分に確保。
水深14mの防水、防塵、耐衝撃1.6m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃。十分ではないでしょうか。
ズーム倍率は便利な5倍。重さは200gを切る(194g)など、携帯性にも抜かりがありません。
今流行りのwifiは非対応。なんと硬派なカメラ。
スマホに画像を取り込みたい時は、SDカードリーダーを使用しましょう。
USB充電は、micro USBタイプです。
リーズナブルな価格帯(5万円以下)である点は嬉しいポイント。
機能的な制限はあるものの、低価格で防水カメラを手に入れたい人にはオススメです。
使う頻度が少ない人は、リーズナブルなWG-90がオススメです。
まとめ
今回紹介した防水カメラは、スマホやミラーレスカメラとは一味違った魅力を持つカメラばかりです。
是非、自分に合う防水カメラを選んでみてください。
新たなフィールドでの体験が、人生を広げてくれますよ。
- SONY Cyber-shot RX0II
→ズームや手ぶれ補正は不要。最高画質の防水カメラ。
- OM SYSTEM TG-7
→画質、使い勝手、価格のいいとこ取り。メインカメラにもなれるコスパの良さ。
- RICOH PENTAX WG-90
→低価格で防水カメラを手に入れたい。防水カメラの入門機。
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