ソニーのコンパクトデジタルカメラ、Cyber-shot RX100m7を導入して2年が経過しました。
非常に使い勝手の良いコンデジで、日常、旅行、子育てに、大いに活躍しています。
2023年現在、新品で購入できるコンデジの中で、最もオススメできるカメラRX100m7。
2年使用してきた感想も交えて紹介します。
この記事を読むとこんな事が分かります
- RX100m7の優れている点
- RX100m7で撮影した写真【作例】
- RX100m7の気になるポイント
- RX100m7がオススメの人
RX100m7の優れている点
RX100m7は、コンパクトなカメラボディに最先端の技術を詰め込んだカメラです。
そのため、どんなシーンでも80点以上の写真が撮れる優等生的なカメラに仕上がっています。
RX100m7の主なスペックは以下の通り。
項目 | 仕様 |
---|---|
レンズ | 24-200mm F2.8-4.5 ツァイス バリオ・ゾナー |
ズーム倍率 | 8倍ズームレンズ |
センサーサイズ | 1インチ |
有効画素数 | 約2010万画素 |
ファインダー | ポップアップ式電子ビューファインダー 約236万ドット |
手ぶれ補正 | 光学式 |
静止画記録フォーマット | JPEG、RAW |
サイズ | 101.6×58.1×42.8 mm |
重さ | 約302g(バッテリー、メモリーカードを含む)/約275g(本体のみ) |
ピント合わせが超簡単|抜群のオートフォーカス性能
RX100m7のオートフォーカス性能はコンデジの中で最も優れています。
参考に私の所有してきた、コンデジのオートフォーカス性能を表にしました。
メーカー | カメラ名 | オートフォーカス |
---|---|---|
ソニー | RX100m7 | |
キヤノン | G1X mark3 | |
キヤノン | G7X mark2 | |
キヤノン | G9X mark2 | |
富士フイルム | X100V | |
ライカ | D-LUX7 | |
ライカ | Q | |
リコー | GRIII |
他カメラとの比較がわかったところで、RX100m7のオートフォーカス性能を深掘りしていきましょう。
被写体を捉え続けるオートフォーカス|ソニーが誇る動体スペシャリストα9に匹敵
RX100m7は、動体撮影に強いミラーレスカメラα9に搭載されているオートフォーカス機能を受け継いでいます。
その最も重要な機能は、毎秒60回の演算によるオートフォーカス追従性です。
(普通のカメラはこの演算回数が公開されていません。)
演算回数と言われても、ピンときませんよね。
要約すると、「1秒間に60回もピントを合わせを行っている」という事です。
ピントが合わないはずがありません。
この演算回数により、RX100m7が常に被写体を捉え続け、ソニーの動体スペシャリストα9譲りのオートフォーカスを実現しています。
私自身、RX100m7を導入してから、ピント合わせで困るケースが激減しました。
α9とは
2017年にソニーから発売されたミラーレスカメラ。
動体撮影は一眼レフカメラと言われた時代、遂にミラーレスカメラが一眼レフカメラを超えたか!と言わしめたカメラである。
その圧倒的な性能から、ゲームチェンジャーの異名をもつ。特に、連射性能とオートフォーカス性能は群を抜いており、2023年現在でもトップレベルのオートフォーカス追従性を誇る。
当時の発売価格は約50万円だ。
発売当時も群を抜いた性能であったが、度重なるファームウェアアップデートにより、その機能は更に強化されることとなった。
優秀な瞳オートフォーカス|人物、動物に対応
瞳オートフォーカスとは、人物あるいは動物の瞳にピントを自動で合わせる機能の事です。
この瞳オートフォーカスにおいて、RX100m7は他社のコンデジの追従を許さない圧倒的な性能を有しています。
瞳オートフォーカスにおいて重要なポイントは、瞳の認識精度、オートフォーカスの追従性です。
この2つの項目、実は各社のスペック表を見ただけでは分かりません。
瞳の認識精度、オートフォーカスの追従性は実際に使ってみないと分からないのです。
私は今まで、116以上のカメラを購入し、使用してきました。
RX100m7は、瞳の認識精度、オートフォーカスの追従性に関して間違いなく優秀です。
さらに、RX100m7は人だけでなく動物の瞳にも対応。
RX100m7にかかれば、路行くネコの撮影も朝飯前でしょう。
私が使用してきたカメラ達はコチラ
コンパクトボディに詰め込まれた8.3倍の高倍率ズームレンズ(24-200mm)
RX100m7は、広角から望遠までカバーする24-200mmの8.3倍の高倍率ズームレンズを搭載しています。
これがとにかく便利。
RX100m7のズーム域で、日常シーンの9割以上は十分と言っても過言ではありません。
それは、レンズ交換式カメラ(ミラーレス、一眼レフ)の使用者が、以下の2つのレンズを揃える事からも明らか。
- 標準ズームレンズ 24-70mm
- 望遠ズームレンズ 70-200mm
24-200mmのレンズがあれば、撮影シーンのほぼ全てを賄えるのです。
つまり、RX100m7が1台あれば、この全ての画角をポケットに入れて持ち運べるのです。
シーン | 必要な焦点距離 |
---|---|
日常 | 24-70mm |
旅行 | 24-120mm |
動物園 | 24-200mm(鳥を撮るなら400mm) |
水族館 | 24-120mm |
運動会(幼稚園) | 24-200mm |
運動会(小学校) | 24-400mm |
更に、RX100m7は軽量かつコンパクト。
バッテリーとSDカード込みでたったの302gです。
サイズはiPhone 13 mini よりもずっと小さい(ただし、厚さは除く)。
スマホとは一線を画す画質
写真の画質。スマホとは明確に違います。
撮影条件が良ければ、スマホと見分けることは難しいでしょう。
ですが、少しでも撮影条件が悪くなると、スマホではRX100m7に太刀打ちできません。
晴れた日の屋外では同じような写真に見えても、曇りだったり、室内だったりすると、途端にRX100m7の写真の方が優勢となる。
どんな時でも、常にスマホよりも一歩二歩、上の画質で撮れるRX100m7。
この安定感こそ、RX100m7を選ぶ理由なのです。
RX100m7で撮影した作例
RX100m7で撮影した写真を載せておきます。
RX100m7の気になるポイント
推してばかりでは、本当にいいカメラなのか疑わしく思えてきますよね。
そこで、RX100m7の気になるポイントについても書いておきたいと思います。
暗所での画質
先ほど画質がいいと述べましたが、それもスマホと比べての事。
いくらスマホよりも画質が優れていると言っても、ミラーレスカメラに勝つのは難しいです。
特に暗所で撮影する場合は、画質差が顕著に表れます。
RX100m7のセンサーサイズは1インチであり、コンデジとしては比較的大きめのセンサーを搭載してる為、スマホと比べて画質はいい。
しかし、ミラーレスカメラは、それ以上に大きなセンサーを搭載しています。
従って、暗いところで撮影する場合は、ミラーレスカメラの方が明らかに有利です。
センサーサイズについて
写真の画質はセンサーとレンズの性能によって決まります。
レンズの性能が同じ場合、カメラに搭載されているセンサーが大きいほど、画質が良いとされています。
表の上にあるほど、センサーサイズが大きい(スマホを除く)
センサーサイズ | 採用しているメーカー |
---|---|
中判 | ライカ、ハッセルブラッド、富士フイルム、ペンタックス(リコー)のカメラで採用 |
フルサイズ | キヤノン、ソニー、ニコン、パナソニック、リコー(ペンタックス)、シグマ、ライカのカメラで採用 |
APS-C | キヤノン、ソニー、ニコン、富士フイルム、リコーのカメラで採用 ※キヤノンのみ若干センサーサイズが小さい |
フォーサーズ | オリンパス(OMシステム)、パナソニックのカメラで採用。 |
1インチ | キヤノン、ソニー、パナソニックのコンデジで採用。コンデジのセンサーサイズとしては大型。 |
1/1.7インチ | 一昔前の高画質コンデジに採用されている。 |
1/2.3インチ | 一般的なコンデジで採用 |
スマホ | 1インチ以下のセンサーサイズが多い |
バッテリーの保ち – 予備バッテリーは必須
人によって異なるとは思うが、個人的には予備バッテリーは必須だと感じます。
RX100m7の最大の弱点ですね。
予備バッテリーを買えば解決できるので、そんなに問題とはならないでしょう。
みなさん、予備バッテリーは必ず買いましょう。
USB充電できるが端子がMicro USB-B
USB-Cに対応していません。
私は、今まで問題だと感じたことはありませんが、人によっては気になる点でしょう。
USB-Cで統一している人は要注意です。
RX100m7はUSB充電出来ますが、端子がMicro USB-Bです。
RX100m7をオススメしたい人
RX100m7は、比較的万人にオススメできるコンデジに仕上がっています。
その中でも、特にオススメしたい人(シーン)について紹介したいと思います。
旅行
旅先でのカメラは、小さければ小さいほど、軽ければ軽いほどいい。
身軽さは、行動力に繋がる。
体力も温存できる。
小型軽量なカメラは、旅行との相性がいいのです。
しかも、RX100m7は1台あれば、殆どの撮影シーンを賄えてしまう。
まさに、旅行にピッタリの一台である。
子育て世代 – 特に小さい子供を持つ親
子育て世代は荷物が多い。
それが小さい子を持つ親なら尚更です。
片手が塞がっていることも日常茶飯事。
そんな時に、コンデジは助かります。
片手で電源を入れ、片手でズーム、そしてシャッターを切る。
RX100m7なら、カメラ任せでもピントはお手のもの。
至近距離で予測不能な動きをする子供達にもしっかりオートフォーカスが追従する。
コンデジの中で、最もオートフォーカスの優れたRX100m7があれば、本当に心強い。
4K動画もお手のものだしね。
カメラ1台で何でもやりたい人 – でも重くて大きいカメラは嫌
RX100m7はコンパクトなボディに、最新技術を詰め込んだ優等生タイプのコンデジ。
そのため、カメラ1台だけで、何でもやりたい人に向いています。
何でも一台でやりたいのであれば、大きくて重い高性能なカメラを導入することが一番です。
しかし、コンパクトであることも優先したい人はRX100m7が唯一の選択肢となります。
ただし、一芸に秀でているわけではないので、奇跡の一枚を撮りたい人には向いていないでしょう。
コンスタントに80点以上の写真を残していくタイプにオススメです。
まとめ
RX100m7を導入してから、約2年間使用してきました。
日常、旅行、子育てに、荷物を減らしたいときに特に便利。
しかも、ピントはカメラ任せで大丈夫。
本当に頼りになるカメラです。
今まで色々なコンデジを使用してきましたが、RX100m7は非常に満足度が高く手放せない1台となっています。
小型ボディにありったけの夢を詰め込んだソニーらしいカメラ。
Cyber-shot RX100m7
お一つ手元に、いかがでしょうか。
コメント
コメント一覧 (2件)
RX100m7の使い手として、同感できます。もう少し思う事がありメモします。持ちづらい、滑る。私はサードパーティのクリップ使ってます。
コメントありがとうございます。
RX100m7を使っているとのことで、嬉しい限りです。
おっしゃる通り、グリップ感はよくありませんよね。
それをソニーも分かってのことか、純正グリップを出しているほどですから。
私は、毎回購入していますが、標準で付けてくれてもいいのになと思うほどです。
グリップなしの方が見た目は、好きなのですけど、グリップを付けると使い勝手が大幅に向上するので已むなしです。