カメラを購入し、撮影に慣れてくると、レンズを交換したくなってきますよね。
せっかくのレンズ交換式カメラですから、いろんなレンズで写真を楽しみたい。
交換レンズは各社から発売されていますが、種類が非常に多い。
初めての方は、どのレンズを購入したら良いのか分からない方も多いでしょう。
そこで、今までに120以上のカメラを購入してきた私が交換レンズの選び方について解説します。
写真はレンズで変わります。
ぜひ、自分にあったレンズを選んでください。
まずは結論から。
レンズの選び方のコツは「撮りたい写真」を決めることです。
「撮りたい写真」と言われても、ピンとこないかもしれません。
大丈夫です、順番に解説していきます。
レンズの選び方=どんな写真を撮りたいか
交換レンズをどうやって選べば良いかわからない。
私も最初は戸惑いました。
交換レンズ選びは、撮影したい写真に依存します。
レンズの選び方=どんな写真を撮りたいか
具体的なシチュエーションは、以下の3つです。
①高画質な写真が撮りたい、ボケを活かした写真が撮りたい。
レンズ交換式カメラを購入したのならば、ボケを活かした写真を撮りたいですよね。
また、キットレンズ(付属レンズ)よりも高画質に撮りたい方も多いはず。
②撮影の幅を広げたい(より広く、より大きく撮りたい)
キットレンズ(付属レンズ)のみを使って撮影していると、マンネリ化するもの。
風景を広大に撮影したい。
遠くのものや動物を大きく撮りたい。
このように撮影の幅を広げたい場合は、他の交換レンズを試す絶好の機会です。
③便利に撮影したい(レンズ交換したくない)
レンズ交換式カメラとはいえ、レンズを交換したくない状況も多々あります。
そんな贅沢な悩みを解決してくれるレンズもあります。
以上3つのシチュエーション毎に、最適なレンズを選んでいきましょう。
1 もっと綺麗に撮りたい|ボケの大きい写真を撮りたい
一眼レフカメラやミラーレスカメラを購入したら、ボケを活かした写真を撮りたいですよね。
ボケの大きな写真を見ると、プロっぽく見えるもの。
ボケ写真を撮ってみたい方も多いでしょう。
ボケの大きい写真を撮影するには、以下のレンズが最適です。
- 単焦点レンズ
- 高性能ズームレンズ(通称大三元レンズ)
①単焦点レンズ
単焦点レンズは、焦点距離が固定のレンズ。
つまり、ズームができないレンズです。
ズームはできませんが、ボケを活かした写真には最適なレンズになっています。
- ボケの大きい写真が撮れる(開放F値が小さいため)
- ズームレンズよりも高画質なレンズが多い
- 同等の写りであればズームレンズに比べて安価
- 暗所に強い(開放F値が小さいため)
- 小型軽量
最大の特徴は、ボケの大きい写真が撮れること。
開放F値が小さいため、ボケの大きな写真を撮ることができます。
ボケを活かす事で、被写体を際立たせたり、背景をマイルドにする事が可能。
比較的簡単に、スマホとの差別化を図れるポイントです。
スマホのボケ機能は優秀ですが、光学的なボケ写真にはまだまだ及びません。
単焦点レンズを使えば、自然なボケの写真が撮影できます。
単焦点レンズは安価なレンズ(いわゆる撒き餌レンズ)もありますので、レンズキットの次に検討してみる価値のあるレンズです。
ボケの大きな写真はレンズ交換式カメラならでは。単焦点レンズを購入して、他の人と差をつけよう!
単焦点レンズは、安価なものでも写りがいいのも特徴だよ〜
作例|単焦点レンズ
②高性能ズームレンズ(通称大三元レンズ)
高性能ズームレンズ(通称大三元レンズ)は、その名の通り高性能なズームレンズ。
開放F値が2.8と、比較的明るいのが特徴です。
もちろん、ズームできます。
- ズームレンズでありながらボケを活かした撮影が可能
- ズームレンズでありながら高画質
- 比較的暗所に強い
- 大きい、高価
高性能ズームレンズは、高画質かつズームできることが最大のメリット。
どの焦点距離においても、80点以上の画質をキープできる万能さ。
プロの方にもよく選ばれるレンズで、1つの終着点と言えるでしょう。
開放F値がF2.8と比較的明るいため、ボケを活かした写真も撮影できます。
ボケを活かした写真が撮りたい。でもズームもしたい。
そんな贅沢なあなたには、高性能ズームレンズがオススメです。
高性能ズームレンズは価格も高いですが、1本で大抵の事はこなせてしまう。便利で安心なレンズです。
その分、大きくて重いのが難点です。
作例|高性能ズームレンズ(通称大三元レンズ)
2 撮影の幅を広げたい
同じような写真ばかりを撮っていると、段々とマンネリ化していくもの。
そんな方は、撮影の幅を広げてみましょう。
- 広角ズームレンズ|より広くダイナミックに撮影したい
- 望遠ズームレンズ|遠くの被写体を引き寄せて撮影したい
①広角ズームレンズ
広角ズームレンズは、広い範囲を撮影可能なズームレンズです。
最近は、スマホでも広く撮影できるカメラが付いているものも増えてきましたよね。
iPhoneではお馴染みです。
- 広い範囲を撮影可能
- 遠近感を活かしたダイナミックな撮影が可能
- 自撮りの際に多くの背景を入れることができる
広角ズームレンズは、特に室内の撮影で効果を発揮します。
ホテルや旅館で、室内を撮影した時に狭いと思った経験はないでしょうか?
広角ズームレンズを使えば、室内を広く撮影することも朝飯前です。
また、遠近感を活かしてダイナミックな写真を撮ることも可能。
広角ズームレンズは使いこなしは難しいレンズですが、それに見合うだけの価値があります。
他の人との差別化を図りたいなら、広角ズームレンズがオススメです。
作例|広角レンズ
※広角単焦点レンズの作例も含んでいます
②望遠ズームレンズ
望遠ズームレンズは、遠くの被写体を大きく撮影が可能なレンズです。
望遠レンズを採用しているスマホは稀。
望遠レンズのメリットを享受できるのは、レンズ交換式カメラならでは。
レンズ交換式カメラを購入したのなら、1本は持っておきたいレンズです。
- 遠くの被写体を引き寄せて撮影可能
- 圧縮効果により背景を圧縮した撮影が可能|主に花の撮影で活躍
- 運動会やスポーツ撮影で活躍
望遠レンズについては、詳しく説明する必要はないかもしれません。
運動会やスポーツ撮影で必要になったら購入する。
これくらいのスタンスで大丈夫です。
望遠レンズの特徴の中で、特に馴染みのないものは「圧縮効果」ではないでしょうか。
圧縮効果の説明は中々難しいので例を出しましょう。
左が標準ズームレンズで上から撮った写真。
右が望遠ズームレンズの圧縮効果を活かした写真。
望遠ズームレンズを使用した(右の)写真は、被写体の背景が迫ってくる様に感じるのではないでしょうか。
これが、圧縮効果です。
圧縮効果を活かすことで、望遠レンズをより有効に活用できます。
作例|望遠ズームレンズ
3 便利に使いたい(レンズ交換したくない)
レンズ交換式カメラと言えども、レンズを交換したくない時もありますよね。
レンズ交換の手間を省き、一本でさまざまなシーンに対応したい場合には、高倍率ズームレンズが最適です。
- 高倍率ズームレンズ
3-1 高倍率ズームレンズ
高倍率ズームレンズは、広角から望遠までを1本のレンズでカバーできます。
レンズ交換をしなくても、様々な画角に対応。
非常に使い勝手が良いため、「便利ズーム」とも呼ばれています。
- 広角から望遠まで1本のレンズで撮影可能
- レンズ交換が難しいシーンで活躍|家族や友人との旅行、イベントなど
- サイズが大きく、画質は必要最低限
高倍率ズームレンズは、1本あれば広角から望遠までの全てを賄えます。
旅行やイベントなど、レンズ交換が難しいシーンでは大活躍。
本当に便利ですが、良いことばかりではありません。
カメラに最も重要な画質が、他のレンズと比較すると若干劣ります。
便利さを取るか、画質を取るか。
画質を多少落としてでも、シャッターチャンスを狙いたいあなたには、高倍率ズームレンズがオススメです。
まずは望遠レンズを買ってみて、レンズの付け替えが大変だと感じたなら高倍率ズームレンズを検討するのもありだよ。
望遠ズームレンズでは、広角〜標準の画角では撮れないからね〜
まとめ
交換レンズの選び方について解説しました。
簡単にまとめたいと思います。
レンズの選び方=どんな写真が撮りたいか
シチュエーション別の最適なレンズ。
- 単焦点レンズ
- 高性能ズームレンズ(大三元)
- 広角ズームレンズ
- 望遠ズームレンズ
- 高倍率ズームレンズ
写真はレンズで変わります。
ぜひ、自分にとって本当に必要なレンズを選んでみてください。
写真ライフが、もっと楽しくなりますよ。
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