オリンパスPEN E-P5。
2013年にオリンパスから発売されたペンシリーズの最上位(フラッグシップ)モデル。
まだオリンパス(現在のOM SYSTEM)がペンシリーズに本気だった時に開発されたカメラで、同社の主力製品OM-Dシリーズにも負けない性能をもちます。
私は、発売と同時(2013年)にE-P5のシルバーを購入。
一度ブラックを挟み、現在はシルバーのE-P5(3台目)を運用しています。
2025年現在でも通用するスタイリッシュなデザイン。
1/8000秒対応のシャッターや5軸手ぶれ補正の搭載など、充実した機能を持つ本機。
動作値撮影をしないのであれば、今でも十分に活躍できます。
最新機種E-P7(新品約10万円)と比べれば、安めの相場感(中古で3-4万円程度)
お得に手に入れたのなら、今でも活躍できる相棒となってくれるでしょう。
オリンパス PEN E-P5。12年越しのレビュー。
メリット・デメリットも含め、作例とともに解説していきます。
オリンパス PEN E-P5とは

オリンパス PEN E-P5は、2013年にオリンパスから発売されたミラーレスカメラ。
前機種のE-P3から性能を大幅に強化。
フラッグシップ(最上位機種)を名乗るまでに成長しました。
1/8000秒対応のシャッターユニットに5軸手ぶれ補正、チルト式の可動液晶の採用など、今見ても見劣りしない機能が満載。
OM-D E-M5と同じ約1,600万画素のセンサーにグレードアップし、ワンランク上の画質を実現しました。
オシャレなデザインと基本性能の高さから、2025年現在でも十分に通用する性能を持っています。
作例
E-P5で撮影した作例を紹介します。

飛行機の窓から見える翼と空。
写真の隅から伸びる翼の直線が、きっちりと表現されています。
四隅まで乱れることなく、しっかりとした描写。
奥に見える飛行機雲。お気づきでしょうか。
こんなに小さな被写体でも誤魔化すことなく表現できるところに、E-P5の凄さを感じます。

鉄板でジュージューと音を立てる牛肉。
陰影の描き方が絶妙で、シズル感を感じる描写。
眼前に広がる炎の表現も実にリアルです。
明暗差が大きいシーンですが、ハイライトとシャドーのいなし方が絶妙。
実は、この写真。縦で撮影したものを後からトリミング(切抜き)しています。
トリミング(切抜き)をしても、これだけの描写力。
素晴らしいの一言です。

ペンギンのカゴメカゴメを思わせるシーン。
ペンギンの泳ぎに合わせて形を変える、水の質感表現もGOOD。
水のウエット感を、しっかりと感じられる描写です。

夕暮れ時のワンシーン。
撮影が夕刻ということもあり、写りに立体感を感じます。
どんなカメラでも立体的に表現できるかと言えば、そうではない。
光をしっかり捉えるセンサーだからこそ、実現できる写り。
本当にありがたいものです。

駐車場に寝転ぶ猫。
硬すぎず、柔らかすぎない猫の毛並みが、絶妙に表現されています。
使用レンズは、パナソニックLUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 POWER O.I.S.。
70-200mm相当の画角をカバーしたF2.8通しの望遠レンズでありながら、質量はたったの360g。
高性能なレンズにしては非常に軽量ですので、E-P5とのマッチングも悪くありません。

島から撮る瀬戸内海。
遠方は空気のため霞んでいますが、手前の島はきっちりと描かれています。
写真の周辺までキレのある描写。
木の一本一本が感じられる写りに、驚かされるばかりです。

5秒間の長秒露光。
水面に反射する空のグラデーションが非常に豊か。
手持ちということもあり、周辺は若干流れていますが(手ブレの影響)嫌味なほどではありません。
露光時間(シャッター時間)は5秒。
何度か撮り直してはいますが、手持ちでこれだけの写真が撮れることに驚きを隠せません。

大久野島で野生うさぎを撮影。
うさぎのふわふわな毛並みの質感表現が絶妙。
前ボケに若干のグルグルボケが出ていますが、そんなのは些細なこと。
うさぎが食べる紅葉した葉の質感、色味がいい味を出しています。

気持ちよさそうに眠るプラチナ狐。
極めて繊細な描写。
毛の一本一本の質感が伝わってきそうな写真表現に、あたかも自分が上手くなったかのような錯覚を覚えます。
背景のボケも非常にクリーミー。
使用レンズは、M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8。
大口径の望遠単焦点レンズでありながら、305gと非常に軽量。
全長も69mmと抑えられていますので、E-P5に組合せにピッタリのレンズです。

明暗差の大きくカメラには厳しい場面。
逆光気味ということもあり、コントラストに若干の低下が見られますが、解像感やトーンの繋がりは優秀。
写真の周辺まで、きっちりと描写されています。
木々の隙間から除く木漏れ日の表現もリアルに再現。
まるでその場にいるかのような写り。いい仕事をします。

イギリス式庭園を正面から撮影。
周辺部までキレのある写り。
単にシャープネスを上げた写真とは異なり、線の細い繊細な描写です。
レンズの描写がいいのでしょうが、それをしっかりと受止められるセンサーだからこそ成し得た表現。
今となっては画素数こそ控えめなものの、センサー性能そのものは現在でも十分に通用する。
そう思わせてくれる写りです。

自然や動物だけでなく、食べ物も撮影しますよね。
上の写真は、カットしたマンゴーを横から撮影したもの。
マンゴーの色のり、瑞々しい質感表現、繊維まで描き切る描写力。
文句のつけようがありません。

趣のある町並み。
写真周辺まで、しっかりとした像を結びます。
シャドー部から中間調、ハイライトへの繋がりが絶妙。
左右に広がる建物の木の質感が伝わってきそうな再現力。本当に素晴らしい。
スペック比較
E-P5のスペックを比較していきましょう。
今回は、前機種E-P3とE-P7を比較対象に選びました。
他のラインナップとしては、PEN-Fもあります。PEN-Fは指名買いされることが多いモデルで中古品の相場も高め。そのため、比較対象から外しています。
E-P3 | E-P5 | E-P7 | |
---|---|---|---|
マウント | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ | マイクロフォーサーズ |
材質 | アルミ | アルミ | 樹脂 |
画素数 | 約1230万画素 | 約1605万画素 | 約2030万画素 |
ファインダー | |||
シャッター | 1/4000秒 | 1/8000秒 | 1/4000秒 |
内蔵フラッシュ | あり | あり | あり |
ボディ内手ぶれ補正 | 2軸 | 5軸 | 5軸 |
可動液晶 | チルト | チルト | |
自撮り | (下方向) | 180°チルト||
タッチパネル | あり | あり | あり |
RAW | 対応 | 対応 | 対応 |
スマホ連携 | Eye-Fiカード 必須 | 対応 | 対応 |
USB充電 | micro USB | ||
低速限界設定 | なし 裏技対応 | なし 裏技対応 | なし 裏技対応 |
ボディ質量 (バッテリーSD含む) | 369g | 420g | 337g |
サイズ | 約122×69×34mm | 約122×69×37mm | 約118×69×38mm |
カラー | ホワイト ブラック シルバー | ブラック シルバー (限定3モデル) | ホワイトシルバー |
ボディ価格 | (中古) | 約1-2万円約3-4万円 (中古) | 約9.9万円 (新品) |
E-P5は、最新モデルのE-P7と比較しても大きく見劣りしないスペック。
1/8000秒対応のシャッターユニットや金属ボディなど、E-P5の方が優れている面もあります。
逆に、センサーや質量、USB充電への対応は最新機種であるE-P7が有利。
E-P7は、E-P5の完全上位互換ではありませんので、好みに合わせて選択しましょう。
ISOオート低速限界機能は、出来るだけ綺麗な画質で、被写体ブレを防いだ写真が撮れるカメラの機能。
PENシリーズには、便利機能である「ISOオート低速限界設定機能」がありません。
しかし、裏技を使うことで「ISOオート低速限界設定機能」を設定した時のような動作ができます。
メニューボタン < カスタムメニュー < フラッシュ < 低速制限
上記項目の設定を変更することで「ISOオート低速限界設定機能」と同じように動作します。
おすすめ設定は、1/250。気になる方は、試してみてください。
外観
オリンパス PEN E-P5の外観を見ていきましょう。
私のE-P5はシルバーボディ。
E-P5は3色展開で、今回紹介するシルバーの他にブラックとホワイトカラーがあります。
ボディ前面

ボディ前面。
直線を基調としたデザイン。
ブラックとシルバーのツートーンが、クラシカルな印象を与えます。
ボディ上下を横切るラインは、完全には並行になっていません。
フイルムカメラのPEN-Fのテイストを継承つつも、現代風にアレンジされておりデザインへの強いこだわりが感じられます。
トップカバーの「OLYMPUS PEN 」の文字はプリントではなく彫り込まれたもの。
向かって右側の上部には、フロントダイヤルが埋め込まれています。
フロントダイヤルでは、絞り(F値)やシャッタースピード露出(明るさ)補正など、割り当てた機能の変更が可能です。
グリップもデザインを崩すことなく、上手くまとめられています。
2025年現在でも、美しいと思えるデザインです。

上の写真は、フラッシュを展開させた状態。
フラッシュ展開時のデザインも美しい。
最上位機種(フラッグシップ)でありながらフラッシュが付いている点は、嬉しいポイントです。
ボディ背面

次に、ボディ背面。
操作ボタンは右側に集中しており、ほとんどの操作を片手だけで完結できます。
右上には、リアダイヤルを配置。
リアダイヤルでは、絞り(F値)やシャッタースピード露出(明るさ)補正など、割り当てた機能の変更が可能です。
ダイヤルの下には、録画ボタン。
録画ボタンはカスタムボタンになっており、好きな機能を割り当てることができます。
また、録画ボタンと一体になったレバーでは、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを瞬時に切替え可能。
小さめのボディを感じさせない、考えられた操作系は、使う側にとってはありがたい存在です。

背面液晶は、チルト式の可動液晶になっています。
可動液晶はローアングル・ハイアングルでの撮影が快適。
ただし、180°チルトはしないため、自撮りには対応していません。
ボディ上面(軍幹部)

ボディ上面(軍幹部)を見ていきましょう。
左側にはフラッシュを配置。
中央には、レンズ交換式カメラではお馴染みのアクセサリーシューが搭載されています。
このアクセサリーシューには、外付フラッシュの他に、電子ビューファインダーも装着が可能。
E-P5は、電子ビューファインダーが搭載されていないので、必要な方はゲットしておきましょう。
右側には、モードダイヤル、シャッタボタン、ファンクションボタンが並びます。
ファンクションボタンには、好みの機能を割り当てることが可能。
電源スイッチはレバー式。
なかなか、凝ったデザインですよね。
E-P5の良かった点(メリット)

オリンパス PEN E-P5の良かった点(メリット)について紹介します。
- 持つ喜びが感じられる上質なデザイン|モダンとレトロの融合
- 上位機種ならではの快適な操作性|ダイヤル・タッチパネル・可動液晶
- 必要にして十分な画質
- 安心の5軸手ぶれ補正搭載
- パンケーキレンズとのマッチングが最高
- 携帯性を高めるフラットなボディ形状
①持つ喜びが感じられる上質なデザイン|モダンとレトロの融合

一際目を引くデザインのE-P5。
一見クラシカルな様に見えますが、完全にレトロではない。
フイルムカメラのPEN Fの特徴を取り入れつつ、現代のデザインとも調和したE-P5のデザインは本当に素晴らしいものがあります。
ボディ全体を覆う素材はアルミ製の金属を採用。
シャッターボタンやダイヤル類もアルミ削りだしという徹底ぶり。
トップカバー前面にある「OLYMPUS PEN」の文字は、プリントではなく刻印。
こういう所も嬉しいポイントです。
デザインが良くても、質感がイマイチでは持つ喜びは得られません。
モダンとレトロの融合したデザイン、そして質感の高い金属ボディが生み出す特別感が、カメラを持つ私たちに喜びを与えてくれます。

レトロでありながらモダンな要素もある。
これこそ、E-P5ならではの魅力です
②上位機種ならではの快適な操作性|ダイヤル・タッチパネル・可動液晶


PENシリーズのフラッグシップ機(最上位機)として開発されたE-P5。
そのため、操作性も非常に快適なものになっています。
ボディ前後には2つのダイヤルを配置。
ダイヤルでは、露出補正(明るさ調整)・シャッタースピード、絞り(F値)がダイレクトに変更可能です。


背面の液晶モニターは、チルト式の可動液晶。
ローアングル・ハイアングル撮影もお手のもの。
トレンドな機能、タッチパネルもしっかり完備されています。
E-P5はデザインだけのカメラではない。
E-P5の上位機種ならではの操作性は、快適な撮影体験を提供してくれます。



2025年現在でも、操作性への不満は全くと言っていいほどありません。
③必要にして十分な画質


E-P5は、ミラーレスカメラとしては比較的に小さなセンサー(マイクロフォーサーズ)を搭載しています。
一般的に、センサーサイズは大きいほど画質が良いとされています。
では、E-P5は画質が悪いのか?
そうではありません。
作例を見てもらうと分かる通り、これでいいと思わせてくれる描写。
E-P5はルックスだけではない。写真そのものでも魅せてくれます。
E-P5の写真でコンテストに入賞したこともありますので、審査員の目から見ても十分な画質ということでしょう(第14回全日本動物写真コンテスト等)。
もちろん、画質はレンズにも左右されるため、どのレンズでも高画質とはいきませんが、レンズを選べば画質の面でついてきてくれる。
レンズからの光を受け止めるセンサー性能が高いからこそ、なし得る芸当です。
センサーサイズの大きいカメラに勝てるとは言いません。
しかし、E-P5の画質は必要にして十分。非常に優秀な画質であることに疑いの余地はありません。



マイクロフォーサーズは、優秀かつ安価なレンズが多いので、コストをかけなくても安定した描写が手に入る点も気に入っています。
④安心の5軸手ぶれ補正搭載


E-P5は、PENシリーズとして初めて5軸手ぶれ補正に対応しました。
5軸手ぶれ補正は、角度ブレ、シフトブレ、回転ブレを抑えることができる高性能な手ぶれ補正機構。5つの軸を同時に補正することで、非常に高い手ぶれ補正効果を発揮します。
オリンパス独自の公称値では5段分の補正効果。当時としては、かなり高い効果です。
E-P5ボディ内に手ぶれ補正が搭載されているため、どんなレンズを装着しても手ぶれ補正が効きます。
手ぶれ補正を活用すれば、シャッタースピードが遅い状況(暗所)などでもシャープな写真を撮ることが可能。
また、流れるような滝を撮るシーンなど手ぶれ補正なしでは撮影が難しい状況にもしっかりと対応できます。
手ぶれ補正機能は必須の機能ではありません。
しかし、「あり」と「なし」では大違い。
E-P5のよく効く5軸手ぶれ補正は、撮影の幅を確実に広げてくれます。



手持ち夜景や、流れる滝を撮影するシーンでは大活躍。
三脚を立てればいいのでしょうが、お手軽に撮りたい方にとってはハードルが高いですからね。
⑤パンケーキレンズとのマッチングが最高


E-P5は、非常にデザインの優れたカメラ。
特に、パンケーキレンズ(薄型レンズ)が非常に似合います。
百聞は一見にしかず。










E-P5のスタイリッシュボディには、コンパクトなレンズが本当によく似合います。
小型レンズを身に纏うことで、E-P5のデザインは完成すると言っても過言ではありません。
大型レンズも物理的には装着(マウント)できますが、似合っているとは言えない。
せっかくのオシャレなデザイン。
E-P5は、小型軽量なレンズで勝負しましょう。



おしゃれなE-P5は、レンズも含めてオシャレに楽しみたいですよね。
私のお気に入りは、LUMIX G 20mm/F1.7 II。
小さくてE-P5にもよく似合いますよ〜
重さも87gで軽いです!
⑥携帯性を高めるフラットなボディ形状


E-P5は、上面(軍幹部)がフラットなボディ形状をしています。
そのため、バッグへの収納性が極めて良好です。
多くのミラーレスカメラは、ボディ中央にファインダーを搭載しています。
ボディ中央部のファインダーは、晴天下での視野性が優れる一方、バッグへの収納性は良くありません。
E-P5にはファインダーを廃したことで、バッグへの出し入れがスムーズ。
別売りの電子ビューファインダー(VF-4等)にも対応していますので、ファインダーがどうしても欲しい方は、別途購入しましょう。
E-P5の気になる点(デメリット)


オリンパス PEN E-P5の気になる点(デメリット)について紹介します。
- 動体撮影は難しい
- ファインダーが非搭載
- USB充電ができない
- 最近のカメラと比べると軽量ではない
①動体撮影は難しい
E-P5は、コントラスト方式のオートフォーカスを採用。
そのため、動体の撮影は得意ではありません。
不規則な動きをする子供やスポーツ撮影、動き回る鳥や動物の撮影は苦手。
動体撮影が多い方は、別のカメラを選択しましょう。
とはいえ、E-P5のオートフォーカス速度はコントラスト方式のカメラの中では、非常に高速な部類。
小走り程度の被写体であれば、難なく撮影できます。
本格的な動体撮影には向かないものの、日常的な撮影で困るシーンは少ない印象です。



動体撮影は難しいですが、オートフォーカスそのものは意外と速い印象です。
②ファインダーが非搭載
E-P5は、ファインダーを搭載していません。
ファインダーは晴天時や撮影に没頭したい時に活躍します。
特に、晴天時には液晶が見にくい(スマホ画面が屋外で見にくいのと同じ原理)ため、詳細な構図の確認には若干難があります。
とはいえ、回避策がないわけではありません。
- 液晶の輝度(明るさ)を上げる
- チルト液晶を活用し液晶を上に向ける
- 別売りの電子ビューファインダー(VF-4等)を活用する
液晶の輝度を上げる、チルト液晶の活用は追加投資なしで晴天時の視野性が向上するので、ぜひやってみてください。
追加投資が必要になりますが、別売りの電子ビューファインダー(VF-4等)を活用するのも手。
VF-4は、236万ドットと2025年現在でも見劣りしない性能。
コストを抑えたい方は、約144万ドットのVF-2もありますので、お好みに応じて選びましょう。



E-P5のデザイン性を活かすためにも、液晶の輝度アップとチルト液晶の活用で乗り切りたい所です。
③USB充電ができない
E-P5はUSB充電に対応していません。
そのため、充電には専用の充電器が必要になります。
古いカメラですので、専用充電器での充電はお作法のようなもの。
旅行前に充電。旅行中にバッテリーを入れ忘れたことに気づく。
なんてことがないように、充電後はしっかりとバッテリーを入れましょう。



電池持ちそのものは悪くないので、1日持つ印象。
しかしUSB充電できないので、心配な方は予備バッテリーを持っておくと安心です。
④最近のカメラと比べると軽量ではない
E-P5のボディ質量は420g(バッテリーSD含む)。
最近のカメラと比較すると、若干重めの質量となっています。
最新のPENシリーズであるOM SYSTEMのE-P7の質量は、337g(バッテリーSD含む)。
わずか83gの差ではありますが、ずっしりとした重さの違いを感じます。
2013年発売、金属ボディということで仕方のない面もありますが、もう少し軽いとありがたかった。



手に持つと意外とずっしりくるE-P5。
高級感と軽さの両立は中々難しいのかもしれません。
一緒に買うと安心なアイテム
一緒に購入すると安心なアイテムを紹介しておきます。
①SDカード|必須


E-P5のSDカードタイプは、UHS-I。
UHS-IIには対応していないので、UHS-Iタイプを購入しましょう。
(UHS-IIのSDカードも使えますが、UHS-I相当の速度での動作になります。宝の持ち腐れです。)
オススメのSDカードを紹介しておきます。
容量は、写真を撮るだけなら64GBで十分です。
毎月のAmazonセールで安くなる事が多いため、セールの時に購入するとお得です。
Nextorage | SanDisk | |
---|---|---|
SDカードタイプ | UHS-I | UHS-I |
商品名 | NX-F2CL128G | SDSDXXU-064G-GHJIN |
最大速度 | 読込:100MB/s 書込:非公表 最低書込:30MB/s | 読込:200MB/s (カメラでは最大読込104MB/s) 書込:90MB/s |
容量 | 128GB | 64GB |
価格 | 2,790円 | 2,606円 |
UHS-IのSDカードは、SanDiskが最もおすすめです。
NextorageのSDカードが代替わりし、最大書込速度が非公表になりました。
最低書込速度は保証されていますので、連写を多用しない方はNextorgageでもOKです。
②液晶保護フィルム|ほぼ必須
液晶の保護に必要な、保護フィルム。
今回は、ハクバの保護フィルムを選択しました。
E-P5はデザイン面から、カメラを首から下げて歩く事が多いため、液晶保護フィルムは必須と言っても過言ではありません。
E-P5用の液晶保護フィルムは既に販売終了。
E-P7用がピッタリサイズですので、こちらを購入しましょう。
③保護フィルター|安心なアイテム
保護フィルターは、レンズへのキズを防ぐためのアイテム。
保護フィルターのメリット
- レンズへのキズ防止
- レンズの汚れ、ホコリ等の付着防止
- レンズがキズつかない レンズ修理費が掛からない
写りへの影響は、ほぼゼロ(逆光時は影響がある場合あり)。
『基本的に保護フィルターを付けておき、影響が出る時のみ外すという運用』がオススメです。
フィルターのサイズは、レンズに合うものを選びます。
例:レンズに『φ46』と表示があれば、46mmのフィルターを選べばOK
私は、ハクバの『XC-PRO エクストリーム レンズガード』を主に使用しています。
④ブロア|安心なアイテム
ブロアは、レンズに付着したゴミ(埃等)を吹き飛ばすのに便利なクリーニングアイテム。
空気の力でゴミを吹き飛ばします。
レンズのゴミは、写りに影響しますので、ブロアを1つ持っておくことをオススメします。
まとめ
E-P5の良かった点・気になる点、作例も含めて詳しくレビューしました。
- 持つ喜びが感じられる上質なデザイン|モダンとレトロの融合
- 上位機種ならではの快適な操作性|ダイヤル・タッチパネル・可動液晶
- 必要にして十分な画質
- 安心の5軸手ぶれ補正搭載
- パンケーキレンズとのマッチングが最高
- 携帯性を高めるフラットなボディ形状
- 動体撮影は難しい
- ファインダーが非搭載
- USB充電ができない
- 最近のカメラと比べると軽量ではない
モダンでレトロ。
洗練されたデザインに充実した基本性能。
オリンパスの本気を感じられるモデルだけあり、E-P5は今でも十分に通用するパフォーマンスを兼ね備えています。
動体撮影など苦手なこともありますが、ご愛嬌というもの。
コンパクトなパンケーキレンズと組合せれば、ファッションにも溶け込める頼もしい相棒となってくれるでしょう。
高機能を凝縮した美しいカメラ。今なお色褪せない魅力を放つ一台です。