カメラで写真を撮ってみたい。
でも、どのカメラが良いのか分からない方も多いのではないでしょうか。
カメラは高価な買い物。
買ってから後悔したくありませんよね。
結論から言うと、15万円以下のカメラ(中級機)を購入する事がベターです。
- オートでの撮影でも綺麗に撮れる
- 複雑な操作や設定も可能
- 初心者〜上級者まで、末長く使える
私のメインカメラは上級機にあたるソニーのα9ですが、中級機のニコンZfcも使用しています。
のちに上級機を購入したら、中級機は不要になるのか?
そんな事はありません。
上級機を購入してからも、活躍の機会が多分にあります。
中級機のカメラは各社から複数出ていて、違いが分かり難い。
そこで、今までに120以上のカメラを購入してきた私が、おすすめカメラを4つピックアップしました。
今回は、レンズ込みで15万円以下で購入可能なカメラに限定して紹介します。
- キヤノン EOS R10
- ニコン Z50II
- ニコン Zfc
- ソニー α6400
なぜ、この4つのカメラがおすすめなのか、選定基準も含めて解説します。
気になった方は、ぜひ最後まで見ていってください。
2024年版の記事はこちら。
スペック比較
まずは、スペックを比較していきます。
レンズを持っていない事を想定し、レンズキットで15万円を下回る価格のカメラをピックアップ。
今回は中級機を対象としている事から、上級者向けの設定も可能な4機種をチョイスしました。
また、スマホとの差別化を図るため、ファインダーありのカメラを選んでいます。
キヤノン EOS R10 | ニコン Z50II | ニコン Zfc | ソニー α6400 | |
---|---|---|---|---|
マウント | RFマウント | Zマウント | Zマウント | Eマウント |
レンズラインナップ | 少ない | 少ない | 少ない | 多い |
センサーサイズ | APS-C (Canonサイズ) | APS-C | APS-C | APS-C |
画素数 | 2420万画素 | 2088万画素 | 2088万画素 | 2420万画素 |
ファインダー | 236万ドット 0.63倍(換算) | 236万ドット 0.68倍(換算) | 236 0.68倍(換算) | 万ドット0.71倍(換算) | 236万ドット
内蔵フラッシュ | あり | あり | なし | あり |
ボディ内手ぶれ補正 | なし | なし | なし | なし |
自撮り | バリアングル | バリアングル | バリアングル | チルト |
タッチパネル | あり | あり | あり | あり |
スマホ連携 | あり | あり | あり | あり |
USB充電 | USB-C | USB-C | USB-C | Micro USB |
低速限界設定 | あり | あり | あり | あり |
被写体認識 | あり | あり | ||
瞳オートフォーカス | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
ボディ質量 (バッテリーSD含む) | 429g | 550g | 445g | 403g |
合計質量 (付属レンズ込) | 559g | 685g | 580g | 519g |
サイズ | 約123×88×83mm | 約127×97×67mm | 約135×94×44mm | 約120×67×60mm |
カラー | ブラック | ブラック | ブラック・シルバー | ブラック・シルバー |
価格 | 約13.4万円 | 約14.9万円 | 約13.6万円 | 約12.4万円 |
性能はほとんど横並び。
発売が新しいキヤノンEOS R10、ニコンZ50IIは被写体認識機能を搭載し、オートフォーカスが優れています。
便利機能、ISOオート時の低速限界設定はすべての機種でも対応。
最も軽量コンパクトなカメラは、ソニーのα6400。
どのカメラも基本性能は充実しているので、後に解説するカメラの特徴をベースに検討すると吉です。
失敗しないカメラの選び方|選定基準
ランキングの前に、選定基準を確認しておきましょう。
失敗しないカメラ選びに重要なポイントになりますので、参考にしてみてください。
各社から色々なカメラが発売されていますが、パーフェクトなカメラは存在しません。
必ず、何かしらトレードオフの関係にあります。
しっかりとした選定基準を持つことが重要です。
- 画質
- ボケ
- オートフォーカス
- 携帯性
- 操作性
- 交換レンズの数
①画質
まず、一番に重視したいポイントは画質です。
画質は、カメラのセンサーとレンズによって決まります。
カメラが同じでも高級なレンズを使用すれば、画質が良くなります。
とは言え、最初から高級レンズを買うわけにはいきません。
そのため、本ランキングの画質評価は、カメラに付属しているレンズ(キットレンズ)を使用した場合で比較しています。
- カメラに付属しているレンズ(キットレンズ)を使用
- 明るい場所での画質(低感度、低ISO時)
- 暗い場所での画質(高感度、高ISO時)
②ボケ
ミラーレスカメラを買うからには、ボケのある写真を撮りたい。
ボケの大きさは、カメラのセンサーとレンズ(焦点距離とF値)によって決まります。
こちらも画質と同様に、高級レンズ(F値の小さいレンズ)を用いれば大きなボケを得ることができます。
しかし、最初から高級レンズは買いませんよね?
そのため、本ランキングのボケ評価は、カメラに付属しているレンズ(キットレンズ)を使用した場合で比較しています。
- 付属のズームレンズを望遠側にした時に撮れるボケ写真
③オートフォーカス性能
いくら綺麗に撮れるカメラでも、中々ピント合わないカメラは避けたいもの。
多くの写真がピンボケ、時々ホームラン級の写真が撮れる。これでは困ります。
綺麗な写真を効率よく撮るためには、オートフォーカスの優秀さも考慮すべきでしょう。
人物撮影に便利な瞳オートフォーカスや、被写体認識についても、この項目で評価しています。
- オートフォーカスの速度と精度
- 静止物(止まっている被写体)
- 動体(動いている被写体)
- 瞳オートフォーカス
- 被写体認識機能
オートフォーカス性能が優秀であればピントはカメラ任せにできます。初心者でも、上級者でも助かる機能なので、より高性能なものを選びましょう。
④携帯性
画質がいいカメラは、例外なく大きくて重いです。
しかし、カメラが大きいと、カメラを持ち出さなくなります(体験談)。
携帯性もカメラ選びの重要ポイント一つ。
バッグに入れる事も想定し、収納性も考慮しましょう。
- カメラ+付属レンズの組み合わせで評価
- カメラのサイズ
- カメラの重さ
- バッグへの収納性(取り出しやすさも含む)
携帯性は、カメラ選びで見落としがちですが、実は超重要ポイントです。
持ち歩かなければ、カメラを買った意味がないものね。
⑤操作性
よく使う機能には、すぐにアクセスしたい。
そんな時に重要となるのが、カメラの操作性です。
設定を変えたい時、該当の機能に即座にアクセスできたら本当に便利。
操作性の良さは、撮影の快適さに直結するため意外と重要です。
特に、中・上級者になると操作性はかなり重要な要素。
ステップアップしていきたい人は、「操作性」は押さえておいた方が良いでしょう。
- タッチパネルの「あり・なし」
- ダイヤルの数
- カスタムボタンの数(好きな機能を割り当てられるボタン)
操作性は、重要なの?
初心者のうちはあまり影響ないかな。中・上級者になると設定を自分で決めるので、操作性が悪いとストレスが溜まるよー
⑥交換レンズの数
最後は、交換レンズの数。
ミラーレスカメラは、レンズを交換することで様々な撮影を楽しめます。
例えば、運動会の撮影をしたいなら「望遠レンズ」
ボケを活かした写真を撮りたいなら「単焦点レンズ」
選べる交換レンズの数は、多ければ多いほどいい。
レンズ交換は、カメラの楽しみの一つです。
交換レンズの数が多いほど、夢が広がります。
- 装着できる交換レンズの数
交換レンズは他のメーカーのカメラに付ける事はできないの?
交換レンズはマウントが同じであれば、他メーカーの物も使えるよ。
同じメーカーでも、マウントが違うと使えないので注意。
おすすめミラーレスカメラ|15万円以下
レンズ込15万円以下で買える、おすすめミラーレスカメラを紹介します。
選んだカメラは、以下の4つ。
- キヤノン EOS R10
- ニコン Z50II
- ニコン Zfc
- ソニー α6400
順番に解説していきます。
キヤノン EOS R10
おすすめカメラ1つ目は、キヤノンEOS R10。
EOS R10は極めて優秀なオートフォーカス性能を誇ります。
被写体認識機能により、人物、動物、乗り物を優先的に検出し、オートでのピント合わせが可能。
人物認識は本当に便利で、横や後ろを向いてもしっかりと人物を認識します。
動体への追従性も良いので、動体を撮影する事が多い方にもおすすめです。
EOS R10のデザインは、従来の一眼レフのような流線型のデザインを踏襲。
2つのダイヤルに加え、マルチコントローラー(俗に言うジョイスティック)も搭載。
中上級者にも嬉しい、快適な操作性を実現しています。
泣きどころは、交換レンズの少なさ。
レンズを交換してどんな状況にも対応!とはいきません。
本当に惜しい。
EOS R10は、優れたオートフォーカスを実現したカメラ。簡単にピントの合った写真が撮りたい・動体撮影する人にオススメのカメラです。
- 簡単にピントの合った写真が撮りたい方
- 動体撮影が多い方
- 快適な操作性に重きを置く人
子供の撮影にベストマッチかも
交換レンズの数が増えると、鬼に金棒。キヤノンさん、レンズの拡充をお願いします。
ニコン Z50II
2つ目に紹介するカメラは、ニコンZ50II。
2024年に発売されただけあり、画質・オートフォーカス共に高水準のカメラです。
前作Z50は画質に定評があったものの、オートフォーカスに関しては他社にリードを許していました。
Z50IIになり、オートフォーカス性能が飛躍的に向上。
被写体認識も採用しているので、カメラ任せでも簡単にピントの合った写真が撮影できます。
大きなグリップに、2つのダイヤルを採用し操作性も良好。
今回紹介するカメラの中では一番重いカメラですが、画質とオートフォーカス性能の両立したカメラはZ50IIのみ。
重くてもいい。静止物も動体も綺麗に撮影したいあなたには、Z50IIがおすすめです。
- 付属レンズで高画質な写真が撮りたい方
- 簡単にピントが合った写真が撮りたい方
- 動体撮影が多い方
- 多少重くても、快適な操作性、しっかりしたグリップのカメラを求める方
Z50IIは、高画質とオートフォーカス性能を両立した優秀なカメラ。少し重いのがウィークポイントですが、それに見合うだけの価値があります。
ニコン Zfc
3つ目は、ニコンZfc。
特徴的なのは、クラシカルでおしゃれなデザイン。
Zfcはフイルムカメラをモチーフにしていることもあり、非常にクラシカル。
デザインに惚れたなら、Zfcを買いましょう。
Zfcは付属レンズが優秀で、Z50IIと同様に高画質な写真撮影が可能です。
Z50IIと比較するとオートフォーカスは賢くないものの、ZfcはZ50IIよりも105g軽量なのは嬉しいポイント。
ダイヤル2つに、明るさ調整用(露出補正)、シャッタースピードダイヤル、ISOダイヤルと合計5つのダイヤルを持ちます。
操作性が独特であるため、初心者には少し難しく感じるかもしれません。
しかし、カメラの基本を学ぶと、その考えはガラリと変わるでしょう。
ダイヤル類はオートにして使うこともできるので、難しく考えなくても大丈夫です。
ニコンZfcは、クラシカルなデザインに惚れた。付属レンズで高画質な写真を撮りたい人にオススメです。
- クラシカルなデザインに魅了された方
- 付属のレンズで高画質な写真が撮りたい方
- ダイヤル操作により、写真の基礎について学んでいきたい方
クラシカルなデザイン、おしゃれですよねー。ブラックとシルバーどちらの色がいいかな?
私はブラックのZfcを使っているよ
ソニー α6400
最後に紹介するカメラは、ソニーのα6400。
全ての項目で、平均以上。
何でもこなせる優等生カメラですので、多くの方にオススメできるカメラに仕上がっています。
オートフォーカスは非常に優秀。走り回る子供の目にもピントを合わせる事ができます。
被写体認識は搭載していないため、キヤノン EOS R10やニコンZ50IIと比較するとオートフォーカス性能は一歩劣りますが、それでも十分な性能です。
(ニコンZfcよりも良好なオートフォーカス性能)
カメラの上面(軍幹部)に凹凸がないため、バッグに収納しやすく、携帯性も良好。
また、180度チルトモニター(可動モニター)により、自撮りにもしっかり対応できます。
交換レンズの数が多く、レンズの追加購入する事で、撮影の幅を広げる事ができます。
- ボケ写真を撮りたい → 単焦点レンズを買う
- 運動会で子供を撮影したい → 望遠レンズを買う
- 高画質な写真を撮りたい → 高性能なレンズを買う
2ダイヤルが使えるなど、操作性についても大きな問題はありません。
ソニーα6400は、欠点が少なく、全ての機能がハイレベルのオールラウンダー。
カメラが欲しい。何でも無難に撮影したい!
そんな方には、α6400がオススメです。
- 様々な状況に対応できる、オールラウンドなカメラが欲しい方
- 軽量コンパクトに持ち歩きたい方
- 交換レンズの多さを活かし、様々な撮影を楽しみたい方
どんな状況にも対応できる懐の深さ。α6400は多くの人にオススメのカメラです。
まとめ
15万円以下で選ぶおすすめミラーレスカメラについて、紹介しました。
- キヤノン EOS R10|優れた操作性と被写体認識による優秀なオートフォーカス性能
- ニコン Z50II|高画質とオートフォーカス性能(被写体認識)の両立
- ニコン Zfc|高画質とクラシカルなデザイン
- ソニー α6400|全てが高水準のオールラウンダー
どのカメラにも特徴があります。
使う人によって、オススメのカメラが変わる。
本当に、カメラ選びは奥が深いです。
是非、お好みのカメラを選んでください。
どのカメラがいいか分からない人は、どうすれば良いの?
今ならキヤノンのEOS R10、ニコンのZ50IIがおすすめだよ!
どうして?
オートフォーカス性能が完成の域に達しているので、ピントの合った写真が簡単に撮れるんだ!
これだけの性能があれば、後継機が出ても買い替える必要はないと言えるね!