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ゆゆねこ
30代の子育て世代。 130以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα1、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも多くの人が写真を楽しめますように。
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NIKKOR Z 40mm f/2 SEレビュー・作例|現代風オールドレンズ

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Nikon Zf + NIKKOR Z 40mm f/2 SE|前面
ゆゆねこ
30代の子育て世代。 130以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα1、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも多くの人が写真を楽しめますように。

ニコンZfとZfc用に特別な外装をまとった、NIKKOR Z 40mm f/2 SE

小型軽量、開放F2の明るさを持ちながらも価格は控えめ。

ニコンの撒き餌レンズと言える存在です。

このレンズは、「買ってよかった」と心から言える一本。

私は今までに8本のNIKKOR Zレンズを購入しました。

今までに購入したNIKKOR Zレンズ
  • NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
  • NIKKOR Z DX 24mm f/1.7
  • NIKKOR Z 26mm f/2.8
  • NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)
  • NIKKOR Z 35mm f/1.4
  • NIKKOR Z 40mm f/2(SE)
  • NIKKOR Z 50mm f/1.8 S
  • NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

現在は「NIKKOR Z 40mm f/2 SE」と「26mm f/2.8」、「DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」を残し売却。

NIKKOR Z 40mm f/2 SEを手元に残したのは、このレンズの描写に魅了されたから。

絞り開放ではふんわり、絞り込むごとにシャープになる。

オールドレンズを使っているような感覚を味わえます。

2年間使い込んだNIKKOR Z 40mm f/2 SE、作例も交えながら長期使用レビューをお届けします。

目次

良かった点(メリット)

よかった点

NIKKOR Z 40mm f/2 SEの良かった点(メリット)を作例を交えながら紹介します。

良かった点は以下の5点。

NIKKOR Z 40mm f/2 SEの良かった点(メリット)
  • オールドレンズのような2面性を持つ描写|開放でふんわり、絞るとシャープ
  • ボケも狙える開放F2の明るさ
  • フルサイズでもAPS-Cでも使いやすい画角
  • 小型軽量|質量170g
  • 安価な価格

①オールドレンズのような2面性を持つ描写|開放でふんわり、絞るとシャープ

ニコンZf作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F2 ISO100

NIKKOR Z 40mm f/2 SEは、絞り開放F2でふんわり柔らかい描写

絞り込むことで、シャープになります。

一粒で二度おいしい、オールドレンズのような2面性をもつレンズです。

絞り(F値)描写の傾向
F2-2.8柔らかい描写
F2.8-5.6徐々にシャープに変化
F5.6-8解像のピーク
絞り(F値)による描写の変化

開放付近の柔らかい描写はポートレート撮影など、解像力よりも雰囲気を重視したいシーンで活躍。

40mmの画角は使い勝手がよく、身近な家族や友人を撮るのに最適です。

Nikon Zf 作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F8 ISO100

F5.6-8まで絞りこむことで、周辺まで安定した画質を得ることができます。

風景など均一性が要求されるシーンでは、しっかりと絞りましょう。

高級レンズは絞り開放からシャープな反面、柔らかい表現は苦手。

NIKKOR Z 40mm f/2 SEは、絞りによって「柔らかさとシャープさを使い分ける」ことができます。

このオールドレンズのような2面性を持つレンズは、今までのニコンになかった選択肢。

Sラインの高級レンズを使っている方にこそ、体験して欲しいレンズです。

②ボケも狙える開放F2の明るさ

NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F2 ISO100

NIKKOR Z 40mm f/2 SEの開放F値はF2

小型軽量でありながら、F2の明るさは大変ありがたい。

F2あれば暗所でも明るく(ISO感度を下げて)撮れますし、ボケを活かした撮影も可能です。

Nikon Zf|作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F2 ISO1800

ボケの質も上質で、なめらかなボケを体験することができます。

絞り開放付近の柔らかい描写も相まって、雰囲気のある写真がたくさん撮れる印象です。

少しくらいピントがズレていても大丈夫。

失敗写真でも絵になってしまうほどの魅力を秘めたレンズです。

③フルサイズでもAPS-Cでも使いやすい画角

NIKKOR Z 40mm f/2(SE)

写真を撮っていると、「この距離感、ちょうどいいな」と感じる瞬間があります。

広すぎず、狭すぎず、背景の余白も自然。

そのバランスの良さが、40mmという焦点距離です。

画角の自然さから、最近では40mmを採用したレンズも増えてきました。

ツァイスのBatis、ソニーのGレンズ、リコーGR IIIxなど有名どころでも採用が進んでいます。

王道から外れた40mmという焦点距離は、一度体験するとやみつきになる絶妙な画角。

35mmでは広い、50mmでは狭い。

そう思っている方は、ぜひ一度40mmを試してみてください。

Nikon Zfc 作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|60mm相当 F2.5 ISO140

ZfcなどのAPS-C使えば、60mm相当の標準画角になります。

Fマウントの銘玉AF-S NIKKOR 58mm f/1.4Gと同程度の画角ですので、ポートレート撮影には意外と使いやすい焦点距離です。

絞り開放付近のふんわりとした描写も相まって、ポートレートや花の撮影に向いています。

④小型軽量|質量170g

NIKKOR Z 40mm f/2 SEは質量170gと非常に軽量。

大型のレンズが多いニコンZマウントの中で異質な存在です。

コンパクトさが功をそうし、ZfやZfcに装着しても違和感がありません。

特にクラシカルな外装を纏った特別仕様のSEレンズは、ZfとZfcにベストマッチです。

200g以下で開放F2の明るさを備えたAFレンズは、他社にはないメリット。

レンズ開放F値質量
ツァイス
Batis 2/40 CF F2
F2361g
ニコン
NIKKOR Z 40mm f/2 SE
F2170g
ソニー
FE 40mm F2.5 G F2.5 G
F2.5173g
キヤノン
EF40mm F2.8 STM
F2.8130g
フルサイズ対応40mmレンズの質量

コンパクトだから被写体への威圧感がないのも嬉しいポイント。

被写体の自然な表情を撮るのに役立ちます。

ゆゆねこ

コンパクトなレンズの方が、被写体の自然な表情が撮れるんですよね。忘れがちですが、意外と重要なポイントです!

⑤安価な価格

NIKKOR Z 40mm f/2 SEは約3.6万円。

Sラインの高級レンズが、10万円前後ですので非常にリーズナブルに感じます。

やはり安価というのはありがたいものです。

安いから写りがダメかというと、そうではありません。

絞り開放はふんわり柔らか、絞るとシャープ。

オールドレンズのような描写が魅力です。

高級レンズを持っている人でも差別化できるほど、キャラクター性の異なるレンズ。

1本持っておくと、表現の幅が広がって面白いですよ。

気になる点(デメリット)

気になる点

総じて満足度の高いNIKKOR Z 40mm f/2 SEですが、気になるポイントもあります。

気になる点(デメリット)
  • 光学性能はSラインに及ばない
  • マウント部がプラスチック
  • 絞り開放では周辺減光が大きい

①光学性能はSラインに及ばない

オールドレンズのような2面性を持つNIKKOR Z 40mm f/2 SE。

絞り開放は柔らかい描写ですが、絞りこむことでシャープさを増していきます。

それでもピーク解像度は、Sラインの高級レンズほどではありません

Nikon Zf 作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F2 ISO100

しかし光学性能だけで語れないのが、レンズの面白いところ。

開放付近の柔らかい描写は、Sラインのレンズにはない魅力です。

風景など周辺解像が求められるシーンでは、F5.6-8に絞り込むことで周辺まで安定した描写を見せてくれます。

Sラインほどではありませんが、必要にして十分な解像力。

Z8やZ9の高画素センサーでなければ、不満となるシーンは少ない印象です。

②マウント部がプラスチック

NIKKOR Z 40mm f/2(SE)のマウント部
プラスチックマウント(2年使用時点)

NIKKOR Z 40mm f/2 SEはレンズのマウント部に、プラスチックを採用しています。

ここは「耐久性の高い金属マウントだと嬉しかった」というのが正直なところ。

とはいえプラスチックマウントの採用により、低価格・小型軽量を実現したと考えれば妥協もできます。

2年使用していますが、大きな摩耗やガタツキ等はありません

「よほど頻繁にレンズ交換をする人でなければ、過度に心配する必要はない」というのが私の結論です。

③絞り開放では周辺減光が大きい

Nikon Zf 作例
NIKKOR Z 40mm f/2 SE 作例|40mm F2 ISO100

NIKKOR Z 40mm f/2 SEは絞り開放F2で撮影すると、盛大な周辺減光が発生します。

特に遠景での影響が大きいので、気になる方は画像周辺の光量を補うヴィネットコントロールを活用するのがオススメです。

周辺減光は必ずしも悪ではなく、視線を中央に誘導し被写体を目立たせる効果もあります。

開放付近の柔らかな描写も相まって、雰囲気の良い写真が撮れるので、私は周辺減光の補正をせずに撮ることが多いです。

まとめ

小型軽量、開放F2の明るさを持ちながらも、低価格は控えめ。

絞り開放F2はふんわり柔らかく、絞りこむほどにシャープになるオールドレンズのような描写。

「解像性能だけがレンズではない」 独自の魅力を放つ魔性の一本です。

高級レンズを使っている方は、一度手にとってみてください。

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この記事を書いた人

30代の子育て世代。 130以上のカメラを使用してきた経験から、カメラの情報や写真について発信していきます。現在は主にα1、RX100m7、Zf、Zfcを使用中。世の中の皆が、最高のカメラと出会い、一人でも写真を楽しめますように。

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