私は2021年にソニーRX100m7を購入し、4年間使用してきました。
RX100m7は本当にいいカメラで、これからも使い続けたいカメラです。
便利な8.3倍ズームと驚異的なオートフォーカス性能を、302gのボディに凝縮したソニーらしいカメラ。
普段はソニーの最上級(フラッグシップ)ミラーレスカメラα1を使う私が、RX100m7を4年間も使い続けているのには理由があります。
それは、RX100m7はミラーレスカメラにはない魅力に溢れているから。
私がRX100m7を使い続ける理由(これからも使い続ける理由)を記事にしました。
RX100m7が気になっている方。特にミラーレスカメラをお持ちの方にこそ、伝えたい内容です。
RX100m7は、本当にいいカメラですよ。
私がRX100m7を使い続ける理由
私がRX100m7を使い続ける理由を7つに整理しました。
- 理由1|撮影の9割をカバーする24-200mmの高倍率ズームレンズ
- 理由2|動体撮影まで可能なオートフォーカス性能
- 理由3|ミラーレスカメラにはない携帯性|わずか302g
- 理由4|ミラーレスカメラの弱点をカバーできる
- 理由5|必要十分な画質
- 理由6|不足のない動画性能|4K動画・マイク端子にも対応
- 理由7|快適な撮影をアシストする電子ビューファインダーと可動液晶
理由1|撮影の9割をカバーする24-200mmの高倍率ズームレンズ

RX100m7を使い続ける理由の1つ目は、極めて便利なズームレンズを搭載していること。
RX100m7は24-200mm相当の高倍率ズームレンズ(約8.3倍)を採用。
そのため、日常や旅行、動物園といった幅広いシーンで活躍できます。
上の写真は、RX100m7を使って同じ位置から撮影した写真。
左側が広角側24mm相当。右側が望遠側200mm相当。
RX100m7は同じ位置に居ながら、これだけ違う写真を撮ることができます。
シーン | 必要な焦点距離 |
---|---|
日常 | 24-70mm |
旅行 | 24-120mm |
動物園 | 24-200mm (鳥を撮るなら400mm) |
水族館 | 24-120mm |
運動会(幼稚園) | 24-200mm |
運動会(小学校) | 24-400mm |
一般的に必要な焦点距離を、シーン別にまとめてみました。
私の主な撮影シーンは、日常・旅行・子供のイベント。
RX100m7だけで撮影シーンの9割をカバーすることができます。
「持ち出すカメラに迷ったのなら、RX100m7を持っていけば撮れない写真はない」
と言えるほど素晴らしいカバー率。
同じ焦点距離をカバーできる(ミラーレスカメラ用の)交換レンズもありますが、カメラと合わせると1kgほどの重量は覚悟しなければなりません(私の知る限り現行品では、E-P7(337g)+M.ZD 12-100mm F4 IS PRO(561g)=898gが最軽量)
センサーサイズが違うとはいえ、RX100m7はたったの302g。
RX100m7は、いっぱいズームできて、持ち運びも楽々。
ついつい、持ち出してしまうほど、使い勝手の良いカメラです。
理由2|動体撮影まで可能なオートフォーカス性能

RX100m7の驚異的なオートフォーカス性能。
これを抜きにして、RX100m7は語れません。
RX100m7は、プロがスポーツ撮影で使用するミラーレスカメラα9に並ぶオートフォーカス性能を実現しています。
この、オートフォーカス性能は本当にすごい。
私は、ソニーのα9を実際に使用していますが、RX100m7はα9と同等のオートフォーカス性能であると断言できるほど、素晴らしい性能です。
一度被写体を捕捉すると、鬼のような追従性をみせます。
ミラーレスカメラ顔負けのオートフォーカス性能ですので、動体撮影を楽しみたい方でも満足できるカメラです。
RX100m7は、プロがスポーツ撮影に使用するミラーレスカメラα9に搭載されているオートフォーカス性能を受け継いでいます。その最も重要な機能は、毎秒60回の演算によるオートフォーカス追従性です。
要約すると、「1秒間に60回もピントを合わせを行っている」という事。
普通のカメラは、この演算回数が公開されていません。逆に言えば、普通のカメラは演算回数を公開できない(アピールできない)ほど少ないと解釈することもできます。

動体向けのズーム域(24-200mm 8.3倍)に極めて優秀なオートフォーカス性能。まさに動体撮影においては敵なしのカメラです。
理由3|ミラーレスカメラにはない携帯性|わずか302g


RX100m7の質量は、わずか302g。
非常に軽量です。
普段、ミラーレスカメラを使っていると、RX100m7は羽のように軽く感じます。
必要十分な画質に便利なズーム域、驚異的なオートフォーカス性能を詰め込んだカメラが、たったの302g。
RX100m7の開発者に拍手を送りたい。
確かに、画質そのものはミラーレスカメラに敵いません。
しかし、いつもミラーレスカメラの高画質な写真が必要かというと、そうではない。
作品を撮る時ならいざ知らず、日常やちょっとした思い出を撮るのなら、カメラは軽いものに限る。
カメラが軽いと、持ち出すハードルが下がりますし、体力も温存できます。
302gの軽量コンパクトボディに最新鋭を詰め込んだカメラ。これこそ、RX100m7を選ぶにふさわしい理由です。
RX100m7が、もし400g以上あったのなら?
私は、RX100m7をこれほど(4年間も)使い続けなかったでしょう。
理由4|ミラーレスカメラの弱点をカバーできる


RX100m7を使い続ける理由4つ目は、ミラーレスカメラの弱点をカバーできること。
ミラーレスカメラの弱点は、主に以下の2点。
- 大きくて重い
- 使う場所を選ぶ
ミラーレスカメラは、画質と性能が優れている反面、大きくて重い。
センサーサイズの大きいフルサイズのカメラともなると、レンズ込みで1kg超えは覚悟しなければなりません。
これだけ重くなると、いつでもどこでも持ち歩くには少々辛いものがあります。
RX100m7は、わずか302g。
これだけ軽ければ、荷物を減らしたい旅行や登山にも積極的に持ち出して写真を撮りたくなります。
また、RX100m7はサイズ感も小さいため、使う場所を選びません。
分かりやすいのが、都心のおしゃれなカフェ。
店内で大きなミラーレスカメラを片手に、写真を撮るとなると、相当な勇気が必要になります。
RX100m7であれば、スマホで撮影するのとそう変わらずに撮影できてしまう。
ミラーレスカメラでは難しいシーンにも溶け込めるRX100m7は、非常に頼もしいカメラです。
更には、ミラーレスカメラとうまく共存できるのもRX100m7のメリット。
伝えるのが難しいのですが、ミラーレスカメラと一緒に携帯し、ミラーレスカメラで撮影できない焦点距離をカバーするというもの。
ミラーレスの 装着レンズ | 広角〜標準域 | 望遠域 |
---|---|---|
標準ズームレンズ | ミラーレス | RX100m7 |
望遠ズームレンズ | RX100m7 | ミラーレス |
画質を優先するのであれば、ミラーレスカメラを2台用意し、それぞれに標準ズームレンズと望遠レンズを装着すればいい。
画質面では完璧かもしれない。
しかし、デカくて重い。
ここぞという時はともかく、普段からミラーレスカメラ2台に重たいレンズを装着して持ち出すには勇気が入ります。
もし、そんな方が街中を歩いていたら、二度見、いや三度見するどこでしょう。
よく使う焦点距離はミラーレスカメラ。ミラーレスカメラでカバーできない焦点距離をRX100m7に任せることで、画質と携帯性を両立されることができます。
RX100m7は、ミラーレスカメラを置き換えるものではありません。
ミラーレスカメラとの共存。
その瞬間にこそ、RX100m7は真価を発揮するのです。
理由5|必要十分な画質


RX100m7を使い続ける理由5つ目は、必要十分な画質を確保しているから。
写真を撮るのにスマホではなくカメラを選ぶのは、思い出を綺麗に残したいから。
便利に使えても残念画質では、興醒めというものです。
RX100m7は、コンデジとしては大型の1インチセンサーを搭載。
レンズのデキもいいので、思い出作りには十分な画質を提供してくれます。
ミラーレスカメラの方が画質は良いのですが、いつでもどこでも大きなカメラを持ち出すわけにはいきません。
都心のオシャレなカフェで、大きなミラーレスカメラを取り出す勇気がありますか?
私には、ありません。
しかし、RX100m7であればどんなシーンでも簡単に溶け込める。
画質も必要にして十分なのですから、画質が悪くて後悔することもありません。
RX100m7の画質は、本当に必要十分なのか?
疑問を持った方は、こちらの作例を見てご自身の目で判断してみてください。
理由6|不足のない動画性能|4K動画・マイク端子にも対応
私はRX100m7を写真(スチル)メインで使用していますが、時折動画も撮影します。
写真ばかりが語られがちなRX100m7。
実は動画性能も中々良いのです。
4K動画(最大30p)にしっかり対応。
5.5Kで撮影し、4K映像に凝縮するオーバーサンプリング4K技術により、高画質な映像を残すことができます。
無理にシャープネスを上げていない分、一般的なスマホやアクションカムと比較して、自然な映像に感じます。
また、RX100m7は外部マイクに対応(外部マイク端子付き)している点も嬉しいポイント。
映像作品は音声も重要ですから、本当にありがたい。
4K60pなど本格的な映像を撮るのには向いていないものの、思い出を残すのには十分な性能。
手ぶれ補正の効きも良好ですので、(撮影者が)静止した状態であれば手持ち撮影も大丈夫。
イベントで便利な200mm相当のズームに、驚異的なオートフォーカス性能も相まって、動画撮影にも頼もしいカメラです。
理由7|快適な撮影をアシストする電子ビューファインダーと可動液晶


RX100m7は、小さいながらも撮影を快適にする工夫が取り入れられています。
背面にはチルト式の可動液晶を採用。
ローアングルやハイアングルでの活躍はもちろんのこと、液晶を180°フリップすることで自撮りにも対応できます。
タッチパネルの搭載も嬉しいポイントです。
レンズを覆うコントロールリングでは、絞り(F値)やシャッタースピードをダイレクトに変更可能。


極め付けはポップアップ式のファインダー。
普段は収納しておきコンパクトに運用。ここぞという時はファインダーを展開して、撮影に集中できます。
特に液晶が見づらい屋外晴天時に大活躍。
ファインダーを覗いての撮影はテンションも上がりますので、一石二鳥というもの。
302gの小型軽量ボディでありながら、撮影に便利な機能をこれでもかというほど詰め込んだRX100m7。
まさにソニーらしい1台です。
普段ミラーレスカメラでを使っていると、設定を変更したり、機能をあれこれ使って写真を撮りたくなります。
RX100m7なら、そんな贅沢な要望にもしっかり答えてくれる。
大きなカメラの操作性に敵うとは言いません。
しかし、4年間使っていて、操作性に大きな不満はない。
RX100m7の操作性がイマイチであれば、いくら優秀なカメラといえども早々に手放していたかもしれません。
まとめ
RX100m7を使い続ける理由を解説しました。
- 理由1|撮影の9割をカバーする24-200mmの高倍率ズームレンズ
- 理由2|動体撮影まで可能なオートフォーカス性能
- 理由3|ミラーレスカメラにはない携帯性|わずか302g
- 理由4|ミラーレスカメラの弱点をカバーできる
- 理由5|必要十分な画質
- 理由6|不足のない動画性能|4K動画・マイク端子にも対応
- 理由7|快適な撮影をアシストする電子ビューファインダーと可動液晶
ミラーレスカメラとはまた異なる魅力をもつRX100m7。
RX100m7単体(1台)でも、ミラーレスカメラとの組合せでも活躍できるオールラウンダー。
少し値は張りますが、RX100m7は価格以上の価値を提供してくれる素晴らしいカメラです。
4年間、私がRX100m7を使い続けていること。
それが、何よりの証拠です。
RX100m7。お一つ手元にいかがでしょうか。
写真ライフが、より一層充実したものになりますよ。