近年、エモい描写をすると人気のオールドコンデジ。
数年前までは、数千円で購入できたオールドコンデジも今や数万円。
手軽に楽しめるものではなくなりました。
そこで目を向けたいのが、オールド一眼レフカメラ。
フイルムテイストな描写を色濃く残しながらも、1万円台から写真を楽しめます。
本記事では、低価格で写真が楽しめるオールド一眼レフカメラについてメリット・デメリット、おすすめ機種も含めて詳しく解説します。
オールド一眼レフカメラの魅力|メリット

オールド一眼レフカメラの魅力(メリット)は、主に以下の3点。
- 安価
- 撮影が楽しい(光学ファインダーによる撮影体験)
- フイルムライクな懐かしい描写
①安価
オールド一眼レフカメラの魅力は、何と言っても安いこと。
レンズも含めて、1万円ほどから楽しむことができます。
今時のエントリーミラーレスカメラでも10万円ほどすることを考えると、非常にリーズナブルに写真を楽しめます。
約1.5万円|Nikon D60 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
約1万円|SONY α100 + MINOLTA AF 28mm F2.8

普段はミラーレスカメラで写真を楽しみ、気分転換にオールド一眼レフカメラというのも一興です。
②撮影が楽しい(光学ファインダーによる撮影体験)
一眼レフカメラの特徴は、何と言っても光学ファインダー。
ミラーレスカメラにもファインダーはありますが、液晶画面を覗くスタイルの電子ビューファインダーです。
昨今の電子ビューファインダーは非常に綺麗になりましたが、電子ビューファインダーがどんなに進化しても、光学ファインダーとイコールではありません。
電子ビューファインダー
パブリックビューイング(モニターに映し出された映像で楽しむ)光学ファインダー
ガラス越しにスポーツ観戦モニターがいくら高精細になったとしても、ガラス越しに見たものとは全く異なります。
臨場感は、光学ファインダーの方が圧倒的に上。
臨場感を感じられる光学ファインダーは、撮影体験そのものを楽しむのに最適です。
ミラーレスカメラの電子ビューファインダー方が実用的ではありますが、写真撮影を楽しむのであれば一眼レフカメラを選択するのも一興。
今だからこそ、あえて光学ファインダーの古い一眼レフカメラを選択する。
そんな選択もありではないでしょうか。
③フイルムライクな懐かしい描写
オールド一眼レフカメラの写真は、シャープというよりも少し柔らかな温かみを感じる写りをします。
平たく言うと、フイルムライクな懐かしい写り。いわゆる、エモい描写を手軽に手にいれることができます。
今時のシャープな写真では味わえない曖昧さを含んだ描写。
オールドコンデジでは崩れすぎた写りになってしまうシーンでも、フイルムテイストを残しながらエモい描写を味わえるのもオールド一眼レフならでは。
最新機種では表現できないオールド一眼レフの描写。
カメラ好き・写真好きにこそ経験して欲しいものです。
オールド一眼レフカメラのデメリット


オールド一眼レフカメラのデメリットは、主に以下の3点。
購入前にしっかりとチェックしておきましょう。
- 便利機能はない
- 中古でしか買えない
- 故障したら修理できない
①便利機能はない
オールド一眼レフカメラは、非常に古いカメラ。
便利機能はありません。
瞳オートフォーカスはもちろんのこと、顔認識すらありません。
ライブビュー(液晶モニターでの撮影)さえも不可能。
充電も(カメラに付属の)専用の充電器で行う必要があります。
便利機能を求めてオールド一眼レフカメラを買う人はいないと思いますが、念の為おさえておきましょう。
中古でしか買えない
オールド一眼レフカメラは既に生産終了しているため、中古でしか買えません。
故障のリスクを抑えるために、できるだけ程度の良い個体を選びましょう。
故障したら修理できない
オールド一眼レフカメラは、メーカーの修理対応期間が終了しています。
そのため、故障しても修理することができません。
オールド一眼レフカメラは壊れたら買い直す。
それくらいのスタンスで購入することをオススメします。



カメラは、修理費が数万円というケースも珍しくありません。
オールド一眼レフカメラの中古価格は、それよりも安い。そう考えると、買い直すという選択肢もありではないでしょうか。
オススメのオールド一眼レフカメラ
オールド一眼レフカメラは、非常に種類が多いです。
そこで、私が使用したオススメのオールド一眼レフカメラを紹介します。
- Nikon D60 + AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED(約1.5万円)
- SONY α100 + MINOLTA AF 28mm F2.8(約1万円)
①ニコンD60|約1.5万円(レンズ含む)


カメラ|Nikon D60
レンズ|AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED
オススメのオールド一眼レフカメラ、1台目はニコンD60。
今はなきCCDセンサーを搭載し、現代とは違った濃厚な色表現が特徴のカメラです。
有効画素数も約1020万画素と、現代においてもさほど見劣りしない画素数。
流通している中古も多いため、比較的安価に手にいれることができます。


記録媒体はSDカード。古いからと言って特別なカードを用意する必要もありません(32GBまでのSDHCまで対応)。
ISOオート時のシャッタースピード低速限界設定機能を搭載している点など、上級機ゆずりの機能があるのも嬉しいポイント。
古い機種ではありますが、意外と快適に撮影できます。


レンズは、「AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED」がオススメ。
27mm-105mm相当(35mm換算)をカバーする3.9倍ズームは、非常に便利。
手ブレ補正は搭載されていないため、ラフに撮れるレンズではありません。
しかし、写りは一級品。
線が細く繊細な描写ですので、その場の空気感をしっかりと表現することができます。


カメラボディのD60は、7千円前後。
レンズの「AF-S DX Zoom-Nikkor 18-70mm f/3.5-4.5G IF-ED」も約7千円前後。
カメラ・レンズ合わせて1.5万円ほどの価格からオールド一眼レフを楽しめるので、非常にオススメのセットです。
②ソニーα100|約1万円(レンズ含む)


カメラ|SONY α100
レンズ|MINOLTA AF 28mm F2.8
オススメのオールド一眼レフカメラ、1台目はソニーα100。
α100は、ソニーが初めて発売したレンズ交換式カメラです。
先に紹介したニコンD60と同じ、有効画素数 約1020万画素のCCDセンサーを採用。
Aマウント特有のボディ内手ブレ補正機能も、しっかりと搭載されています。


αシリーズをコニカミノルタから継承した後の初号機だけあって、力の入ったモデル。
ニコンD60と比較すると、よりノスタルジーを感じる写真表現に懐かしさを覚えるでしょう。
しっかりとオールド感を感じたい方は、ソニーα100がオススメです。


レンズは「MINOLTA AF 28mm F2.8」がオススメ。
開放F値はまずまずのF2.8。
APS-Cで使用する場合は、42mm相当(35mm換算)の標準画角になります。42mm相当は、非常に使い勝手が良い画角。
ズームはできませんが、周辺まで安定した描写を見せてくれます。


カメラボディのα100は、5千円前後。
レンズの「MINOLTA AF 28mm F2.8」も約5千円前後。
合わせて1万円ほどの価格からオールド一眼レフを楽しめます。
記録媒体はCFカード(通称コンパクトフラッシュ)。SDカードは使えませんので、合わせて手に入れましょう。
まとめ


- 安価
- 撮影が楽しい(光学ファインダーによる撮影体験)
- フイルムライクな懐かしい描写
- 便利機能はない
- 中古でしか買えない
- 故障したら修理できない
低価格でオールドな写真が楽しめるオールド一眼レフカメラ。
お気に入りの一台を見つけて、写真を楽しみましょう。