スマホのカメラは、本当に進化しました。
最近では、スマホでも綺麗な写真を残すことができます。
では、スマホがあればカメラは要らないのか。
答えはNO
カメラには、スマホにない魅力がたくさんあります。
- スマホよりも高画質
- ボケを活かした写真が撮れる
- 遠くのものが撮れる|望遠レンズの存在
- 動体を捉えるオートフォーカス性能
- 撮影体験を楽しめる
- スマホのバッテリーを消費しない
ラクして綺麗な写真が残せる。さらに、撮影そのものも楽しめる。
これこそがミラーレスカメラの魅力。
高性能スマホ Xperia PRO-Iを使いながらもミラーレスカメラを使い続ける私が、「スマホにはないミラーレスカメラの魅力」について詳しく解説します。
ミラーレスカメラの写真撮影体験は、本当に楽しいものですよ。
スマホにはないミラーレスカメラの魅力
スマホにはないミラーレスカメラの魅力は、主に以下の6点。
- スマホよりも高画質
- ボケを活かした写真が撮れる
- 遠くのものが撮れる|望遠レンズの存在
- 動体を捉えるオートフォーカス性能
- 撮影体験を楽しめる
- スマホのバッテリーを消費しない
それぞれの魅力について、具体的に解説していきます。
①スマホよりも高画質

近年、スマホの画質は急速に進化しました。
しかし、スマホの画質はまだまだミラーレスカメラには及びません。
明るいシーンで撮った写真をスマホ画面で見る限りでは、スマホとカメラの画質差を感じにくいかもしれません。
しかし、暗いシチュエーションではどうでしょう。
スマホで撮影した写真は、ノイズが多く綺麗とは言い難いのではないでしょうか。
対してミラーレスカメラの写真は、ノイズが少なく圧倒的に綺麗。
近年のスマホ写真は確かに綺麗ですが、ミラーレスカメラと同等の画質を実現できるのは、限られた条件下の場合のみです。
- 光量が十分にある(日中など)
- 明暗差が小さいシーン
- ボケを必要としない
- 高周波成分が少ない(風景は多い、人工物は少ない)
- 動きが少ない被写体
- 鑑賞サイズが小さい(スマホで見る等)
上記6つの条件がすべて揃っていれば、スマホでも綺麗な写真の撮影が可能です。
条件から外れる数が多いほど、スマホの写真は残念な画質になっていきます。
いつでも良い条件がそろえば良いのですが、実際はそうではない。
ミラーレスカメラであれば、スマホでは残念な画質になってしまうシーンでも、綺麗な写真を残すことができます。
撮影シーンを選ばずとも一定以上のクオリティが担保できるのです。
せっかく写真を撮るのですから、綺麗に撮りたいもの。
スマホではなく、ミラーレスカメラで写真を撮ること。
そこに特別な技術は必要ありません。
カメラを構えて、シャッターを切る。
たったそれだけで、高画質な写真を残すことができます。
②ボケを活かした写真が撮れる

ボケを活かした写真が撮れることも、ミラーレスカメラの魅力。
最近のスマホは本当に便利で、ソフトウェア処理によりボケ写真を再現できるようになりました。
単純な被写体であればスマホのボケ機能でも問題ありませんが、複雑な被写体ではどうでしょう。
不自然なボケになっているのでは、ないでしょうか。
歯ブラシを持った人物を撮影したとき、手に持った歯ブラシがボケてしまう(被写体とは判断せず、歯ブラシをソフトウェア処理でボカしてしまう)
ソフトウェアによるボケ表現は、まだまだ発展途上。
ミラーレスカメラの作る自然なボケ味には敵いません。
ミラーレスカメラの場合はソフテウェアではなく、光学的に生じたボケ。そのため、不自然さは全く感じません(物理現象なので当たり前ですよね)。
ミラーレスカメラの(光学的な)自然なボケと比較すると、スマホのボケ機能は不自然さを感じてしまいます。
ボケを活かした写真を楽しむのであれば、ミラーレスカメラがオススメです。
やはり、ミラーレスカメラの光学的なボケは自然で美しいものです。
③遠くのものが撮れる|望遠レンズの存在

遠くのものを引き寄せて撮影できる望遠レンズ。
望遠レンズが使えることもミラーレスカメラの魅力です。
近景を撮る分にはスマホでも十分に対応できます。しかし、遠くのものを引き寄せて撮影することはできません。
最近では望遠レンズを搭載したモデルもありますが、望遠レンズを搭載したスマホは非常に高価。
また、ミラーレスカメラと比較すると拡大率は非常に低いため、本格的な望遠撮影には向きません。
iPhone 16 Proの望遠レンズ → 換算120mm相当
一般的なミラーレスカメラの望遠レンズ → 換算300mm相当
ミラーレスカメラは、高価なiPhone 16 Proと比較して2.5倍大きく撮影することができます。
望遠レンズのためにわざわざ高いスマホを購入するよりも、望遠レンズの充実しているミラーレスカメラを導入した方が、より遠くのものを引き寄せて撮影することができます。
望遠レンズを使いたいからといって、高価なスマホを購入する必要はありません。
望遠レンズを使いたい場合は、スマホにコストをかけるよりもミラーレスカメラ(+望遠レンズ)を導入しましょう。
④動体を捉えるオートフォーカス性能

スマホで静止物を撮る分には問題ありません。
しかし、動体撮影となると話は別です。
スマホで動体を撮影したら上手く撮れなかった経験はないでしょうか。
スマホは動体撮影が苦手。
被写体の動きにオートフォーカスがついていけません(一部の高性能スマホは対応可能)。
また、シャッタースピードも設定できない(できないスマホが多い)ため、被写体ブレも起こりやすいです。
結果、動体撮影は残念な結果に終わることもしばしば。
写真は静止物だけではありません。動体だって撮りたいこともある。
スマホで諦めていた動体撮影も、ミラーレスカメラであれば撮れてしまう。
動体撮影に対応できるオートフォーカス性能もミラーレスカメラならではの魅力です。
⑤撮影体験を楽しめる

撮影そのものを楽しめることも、ミラーレスカメラのメリット。
スマホでも写真は撮影できます。
しかし、スマホで写真を撮ることが楽しい、趣味にしたいと思う方は少ないはずです。
スマホはカメラを持ち出さなくても気軽に写真が撮れる一方、撮影そのものに味気なさを感じるのも事実。
あえてミラーレスカメラで写真を撮ることのメリットは、撮影そのものを楽しめること。
カメラを構えて、ファインダーを除き、シャッターを切る。
この一手間を(所作)を挟むことで、写真を撮ったという実感が生まれる。
そこにスマホにはない、特別感を得ることができます。
ただの記録として写真を撮るのであれば、楽しさは必要ないでしょう。
しかし、思い出として、趣味として写真を残すのであれば、楽しみながら写真を撮りたいもの。
撮影が楽しいと写真を撮る回数も自ずと増えますし、楽しむことでテンションが上がりいい写真が撮れる確率も上がります。
いい写真が撮れるものだから、カメラを持ち出して写真を撮りたくなる。
好循環が生まれます。
少しでも写真を楽しみたいと思ったのなら、ミラーレスカメラで写真を撮ることをオススメします。
⑥スマホのバッテリーを消費しない
スマホのバッテリーを消費しないことも、ミラーレスカメラの魅力の一つ。
電力消費の大きい写真や動画の撮影を、ミラーレスカメラに任せることにより、スマホのバッテリー消費を抑えることができます。
スマホの用途は、カメラや動画だけではありません。
- LINEやメール
- 電話
- 音楽
- Youtube / Amazon Prime 等
- クレカ / QRコード決済
- X / インスタ等のSNS
- インターネット
- ゲーム
- 地図 / 交通案内
スマホのバッテリーがなくなると、これだけのことができなくなります。
特にクレカやQRコード決済といった、お財布代わりの機能が使えないのは死活問題。
もはや、スマホなしで私たちの生活は成り立ちません。
撮影する写真がほんの少しなら問題ないでしょう。
しかし、イベントや旅行など多くの写真を撮るときは、同時にスマホのバッテリーを大量に消費します。
バッテリー残量を気にして、写真や動画を撮れないののなら本末転倒というものです。
イベントや旅行では、バッテリー残量を高めで維持したいですよね。
写真や動画はミラーレスカメラに任せて、スマホはスマホにしかできない機能に集中する。
バッテリー消費を抑えて必要な時にスマホの機能が使えるように、ミラーレスカメラを1台持っておくと安心です。
どのミラーレスカメラがおすすめ?
スマホにはないミラーレスカメラの魅力について紹介しました。
ミラーレスカメラをはじめてみたい!
と思った時に、最初につまずくのは、「どのカメラがいいか分からない」こと。
詳しい人に聞くことがベストですが、周りにカメラに詳しい人がいるとも限りません。
そこで、今まで120以上のカメラを購入してきた私が、おすすめのミラーレスカメラを紹介します。
- ニコン Zfc
- ニコン Z50II
- キヤノン EOS R10
ニコン Zfc

おすすめカメラの1つ目は、ニコンZfc。
一番の特徴はクラシカルな外観。
フイルムカメラを彷彿とさせるデザインで、普段使いや旅行はもちろんのこと、街中のカフェにも溶け込めるデザイン。
いつでもどこでも写真を撮りたい。
そんな要望を満たしてくれるカメラです。
キットレンズ(付属レンズ)の画質もよく、オートフォーカスの性能もまずまず。
見えの良いファインダーも搭載していますので、写真を楽しみたい方にオススメできるカメラです。
私はニコンZfcを愛用中。
高性能カメラ(ソニーα1等)も所持していますが、ニコンZfcも併用しています。
ニコンZfcでカメラを始めてみたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。

ニコン Z50II

おすすめカメラ2つ目は、ニコンZ50II。
しっかりとしたグリップに被写体認識を搭載した優秀なオートフォーカス性能。
キットレンズ(付属レンズ)も優秀なため、画質にも秀でたミラーレスカメラです。
特にオートフォーカス性能は旧機種から目覚ましい進化を遂げました。
被写体認識機能を使えば、自動で被写体(人物・動物等)を認識し、簡単にピントの合った写真を撮ることができます。
ファインダーの大きさやドット数はニコンZfcと同じではありますが、ファインダーの輝度(明るさ)がアップしているため屋外での視野性が向上しています。
画質、オートフォーカス性能が非常に優れていますので、日常使いから動体撮影まで、様々なシチュエーションに対応できるカメラです。
その分、質量は若干重め(ニコンZfcよりも105g重い)。
とはいえ、重さと引換えに高性能オートフォーカスとしっかりしたグリップが手に入るのですから、許容範囲内でしょう。
重さを重要視する方は、前述のニコンZfcか、後述のキヤノンEOS R10を選択しましょう。
キヤノン EOS R10

おすすめ3つ目は、キヤノンEOS R10。
被写体認識機能を搭載。
非常に優秀なオートフォーカス性能を誇ります。
画質はニコンのZfcやZ50IIには及びません(付属レンズで比較した場合)が、スマホよりはずっと高性能。
ボディ単体で429g(バッテリーSDカード含)と、今回オススメするカメラの中では最も軽量なボディです。
ファインダーも搭載していますので、ファインダーを除いて撮る撮影体験も楽しむことができます。
キヤノンEOS R10は、優れたオートフォーカス性能のカメラを軽快に持ち歩きたい方にオススメのカメラです。
まとめ
スマホにないミラーレスカメラの魅力について、詳しく解説しました。
- スマホよりも高画質
- ボケを活かした写真が撮れる
- 遠くのものが撮れる|望遠レンズの存在
- 動体を捉えるオートフォーカス性能
- 撮影体験を楽しめる
- スマホのバッテリーを消費しない
スマホでも写真は撮れます。
しかし、あえてミラーレスカメラで写真を撮ることに、これほどの魅力がある。
メモとして写真を撮るのはスマホでも良いでしょう。
しかし、思い出を残すのなら綺麗に残したいですよね。
綺麗に、楽しみながら思い出を残すのならミラーレスカメラがオススメです。
- ニコンZfc → デザインと画質
- ニコンZ50II → 画質とオートフォーカス
- キヤノンEOS R10 → 軽さとオートフォーカス
それぞれ得意・不得意がありますので、ご自身に合ったカメラでミラーレスカメラを始めましょう。
ニコンZfcについてはレビュー記事を書いています。
実際に長期間使用した感想を知りたい方は、こちらのレビュー記事も参考にしてください。